
水を背負い舗道ではなく砂浜を走る長距離走「浜マラソンin山武・九十九里」が、山武市の本須賀海岸で開かれた。全国から老若男女373人が参加、ぎらぎらと照りつける太陽の下、さらさらの砂に足を沈めながら砂漠さながらのコースを力走した。
浜マラソンは今年で8回目。同海岸を発着点に九十九里町の作田海岸を経由する1周約10キロのコースを周回して競う。競技種目は30キロ、20キロ、10キロ、3×10キロ駅伝の4種目。30キロは今回新設。より気軽に参加してもらおうと、前回まであった40キロは廃止された。
大会実行委員会事務局の「フリーマン『国境なきランナーズ』」はアフリカ大陸のサハラ砂漠で行われる耐久レースの日本事務局も兼ねており、この大会を国内での練習の機会とも位置付けている。そのため、30キロと20キロ部門には1リットル以上の水と500~千キロカロリーの行動食、コースマップの携帯を義務づけている。
今年は晴れて砂が乾燥し、コースが軟らかかった。また、同じ海岸でライフセービングの大会が同時開催されていたため、水分を含んで砂が固まり走りやすい波打ち際を数百メートルにわたり回り道しなければならず、昨年よりも過酷なレースになったという。
初出場ながら男子20キロの部を1時間19分39秒のタイムで走破し優勝した茨城県神栖市の会社員、山口充さん(36)は「うれしい。最後が少しきつかったがこのくらいなら余裕。来年も出たい」とさわやかに話した。
結果は次の通り。
【男子30キロ】①重本幸雄②伊藤信昭③川嶋孝之
【女子30キロ】①小野純子②李永子③松尾千尋
【男子20キロ】①山口充②城戸隆司③小池裕介
【女子20キロ】①五十嵐千代②広川美紀子③仲京子
【男子10キロ】①小宮武②實川貴之③美呂津健人
【女子10キロ】①綿貫丹子②飯塚日登美③大野真子
【駅伝】①OKURA②ファルコン4③キャタピーエリート