ガマの油(2008「ガマの油」製作委員会) 簡素な病室が悲しみ演出 旧市立病院(中央区) 【ロケ地を訪ねて】

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 市立青葉病院の開設とともに、六十年以上の歴史に幕を閉じた旧市立病院だが、財政難から取り壊しは未定。「施設全体が使える」「長期の撮影が可能」との理由で隠れた“人気ロケ地”になっている。

 俳優、役所広司さんが初監督、主役を務める映画「ガマの油」(来月六日全国公開)では、病室のほか屋上や階段を使用した。昨年五月、瑛太さん、小林聡美さんらキャストが勢ぞろいし、一階ロビーで記者会見。役所さんは「小さいころに会ったガマの油売りを思い浮かべて作った」とエピソードを披露した。

 劇中序盤、主人公の一人息子が交通事故で意識不明の重体となる。白い壁に四角い窓、無機質なパイプベッド-。簡素なつくりの病室と周囲の静けさが、淡々と描かれる悲しみの演出に一役買っている。屋上のシーンでは、背景に千葉大付属病院も登場する。

 市シティセールス推進室によると、昨年は医療関係のドラマが多く制作されたため、旧市立病院のロケ利用について問い合わせが多かったという。

 近くには約五十四ヘクタールの広さを誇る「青葉の森公園」がある。豊かな自然に加え、県中央博物館や芸術文化ホール、陸上競技場といった文化・スポーツ施設も有する市民憩いの場だ。

 連休中は、白い花が雪をかぶったように美しい希少種ヒトツバタゴ(別名・ナンジャモンジャノキ)が見ごろ。ネイチャーゾーンの「はらっぱ」で楽しめる。

 【所在地】中央区矢作町。お問い合わせは市シティセールス推進室、電話043-245-5065。

 【交通】京成千原線 千葉寺駅から徒歩約15分。