パンドラ(WOWOW) 駐車場で“研究室”炎上 南部浄化センター(中央区) 【ロケ地を訪ねて】

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 炎上する研究室。「がんの特効薬」の争奪戦に決着をつけるため、開発者の内科医が自ら火を放った。

 医療サスペンスドラマ「パンドラ」最終話の象徴的シーンの撮影が昨年五月、主演の三上博史さんを迎え、南部浄化センターで行われた。“研究室”は、駐車場に作られたセット。闇の中に、バーナーの炎が浮かび上がった。

 「現場で見たときよりも、テレビ画面の方が迫力があった」。立ち会った同センター技師、日野晴之さん(27)は、スタッフの製作技術に感心する。ただ「職員以外、だれも浄化センターとは気づかなかった。スペースを提供しただけだから」と、やや残念そう。

 二十二万五千平方メートルという広大な敷地。センター内の道路や空き地は、ヒーローものの車両走行シーン、アクションシーンにも使用されている。

 下水処理対象地域は稲毛、中央、若葉、緑区にまたがる六千六百六十一ヘクタール。日量約二十三万四千立方メートルの処理能力がある同センターは、社会科学習の場にもなっている。昨年度は五百八十二人が見学に訪れた。特に夏休みに開催する「下水道教室」は、自由研究のテーマにしようという児童らに人気が高い。

 家庭から出された汚水は、下水管を通って同センターに運ばれ、ろ過や沈殿でゴミを除去。微生物の働きで水を浄化、消毒して海に放水するまでのシステムを学ぶ。簡単な水質測定実験、微生物の顕微鏡観察も体験できる。

 【所在地】中央区村田町893。お問い合わせは同センター、電話043-265-1357

 【交通】JR内房線 浜野駅から徒歩15分。