浸食被害が深刻化 砂浜後退、駐車場が崩落 長生村の一松海岸

長生村の一松海岸では、海の家があった場所まで浸食が進んでいた=27日
長生村の一松海岸では、海の家があった場所まで浸食が進んでいた=27日
白子町の中里海岸では、駐車場にたまった砂やごみの撤去作業が行われた=27日
白子町の中里海岸では、駐車場にたまった砂やごみの撤去作業が行われた=27日

 長生村の一松海岸で7月以降、海岸浸食の被害が深刻化している。台風の接近に伴う高波が大きな要因の一つで、砂浜は後退して、海岸に整備されている駐車場の一部が崩落した。隣接する白子町の海岸でも被害があった。海水浴場開設期間は終了しているが、県などは本格的な台風シーズンを前に対応に追われている。

 県河川整備課と村産業課によると、海岸浸食の大きな被害は7月中旬と8月20日前後の二度確認されている。7月の時点では高波による砂浜の浸食があり「浜がけ」と呼ばれる現象が進み、舗装された駐車場の一部が破損した。

 被害は8月の台風16号接近に伴う高波の影響で拡大した。砂浜の後退は海の家の一部が設置されていた地点にまで達し、駐車場は幅約150メートル、奥行きで最大約16メートル崩落したのが確認されている。駐車場への立ち入りは制限されている。

 県と村は7月の被害後、海岸に土のうを積んだり、砂をまく緊急対策工事を実施。8月末をめどに完了する予定だったが、8月の高波で「(工事で入れた)砂が持っていかれた」(県河川整備課)という。同課の担当者は「今後、どういう対応ができるのか検討している。台風シーズンが到来するので、なるべく早く決めたい」としている。

 8月の高波では、隣接する白子町の中里海岸でも被害が出た。町によると、浜がけが進み、駐車場には高波の影響とみられる砂やごみが打ち上げられた。21日に被害を確認した町は、重機で砂とごみを撤去する作業を行った。

 中里海岸で海の家を約50年経営するという女性は「昔はもっと砂浜は広かった。かなり前から浸食はあったが、こんなにひどい被害は初めて。台風の季節が来る前に海の家の建物を撤去しないといけない」と心配そうに話していた。


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