「雇用と利益を地元に」 ロケ誘致し地域の魅力発信 年30本以上、気配りで実績 南房総で活動するNPO 松川達哉理事長(40) 【今年に翔る 勝負の年2015】(4)

「テレビや映画は決して遠い世界じゃない。館山の若者にも夢を持ってほしい」と松川さん=館山市
「テレビや映画は決して遠い世界じゃない。館山の若者にも夢を持ってほしい」と松川さん=館山市
FCは、道路や施設の使用許可申請代行、ロケ弁手配、エキストラ集め、現地調達資材や支度部屋・簡易トイレ・車の手配など何でもこなす
FCは、道路や施設の使用許可申請代行、ロケ弁手配、エキストラ集め、現地調達資材や支度部屋・簡易トイレ・車の手配など何でもこなす

 「サマーヌード」「外事警察」「永遠の0」、乃木坂46「会いたかったかもしれない」-。映画やドラマ、音楽ビデオ、CMのロケ地になることが多い南房総で、民間フィルムコミッション(FC)として活動し、地域の魅力を全国に発信している。

 FCは制作者にロケ地を紹介したり、後方支援する団体。多くは行政や観光協会が行っている。

 フジテレビのドラマ「ビーチボーイズ」(1997年)が館山で撮影され、俳優らの背景に見慣れた風景が広がっていた。「自分たちのまちが舞台になる。とても誇らしかった」。この感動が原点となった。

 立ち上げは2008年。当時の館山市の永井一浩副市長に「民間でできることはやるべき」と背中を ・・・

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