繊細な美しさユーモア満載 白井のギャラリーに30点出品 柳建太郎さんガラス工芸展

来場した子どもに大作「海洋酒田基地」などの構造を説明する柳さん=17日、白井市の画廊「すずきギャラリー彩美」
来場した子どもに大作「海洋酒田基地」などの構造を説明する柳さん=17日、白井市の画廊「すずきギャラリー彩美」

 動くグラス、デキャンタの油田基地-。白井市の画廊「すずきギャラリー彩美」で17日、ガラス工芸作家・柳建太郎さん(45)=佐倉市在住=の作品展が始まった。県内での個展開催は初めて。繊細なガラスの美しさとともに、精巧でユーモアあふれるガラスの造形アート約30点が楽しめる。22日まで。

 柳さんは東京ガラス工芸研究所を卒業した後、東京都内のステンドグラス工房やガラス工場に勤務。2005年、妻の実家がある印旛沼の近くに個人工房「アトリエ炎」を構えた。現在は創作活動の一方、静岡文化芸術大学などの非常勤講師を担当。義父の家業を譲り受け、印旛沼で引き網漁をする漁師の顔も持つ。

 耐熱ガラスを熱して作ったパーツを、プラモデルのように緻密に組み合わせたガラス工芸。ぐい呑(の)みを乗せたトンボ、車輪付きの動く急須など、独創的な作品が並ぶ。器やグラスを“搭載”しているが、「実用性を考えていない実用品」と柳さん。かつてバーテンダーをしていたころ、「グラスに羽が付いてお客さんの所に飛んできたら面白い」と思ったのが創作活動につながっている。

 最大幅約2メートル、高さ約90センチの大作「海洋酒田基地」は海上の油田掘削基地をモデルに作った。デキャンタのやぐら、一輪挿しをつり下げたクレーン、とっくりが出てくる仕掛けなどユーモア満載の構造。ティーポットの上で風車が回る「茶話工場」などの作品と合わせて「お茶&酒&花&PEACE」と命名、「日常の『お茶すんべ』という平和な心持ちでエネルギー問題を考えてみよう」との思いを込めた。

 展示は午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。入場無料。問い合わせは、すずきギャラリー彩美、電話047(402)4302まで。


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