多様な環境で世界的宝庫 海藻、千葉には500種以上 【藻じゃーずと学ぶ 海藻いろいろ 千葉県の豊かな海から】

 藻類は、数十メートルになる大きなものから、単細胞の小さなものまでさまざまな大きさ、形、色を持った多様なグループで、海、淡水、土の上など、さまざまな場所にすんでいます。

 藻類のうち海にすむものが「海藻」ですが、一般にはその中で、肉眼でも見ることのできる緑藻類、褐藻類、紅藻類の3グループを海藻と呼んでおり、日本には合計およそ1500種類が生育します。

 緑藻類はアオノリなどの仲間、褐藻類はワカメやヒジキ、コンブなどの仲間、紅藻類はノリやテングサなどの仲間を含みます。

 千葉県は三方を海に囲まれ、東と南は波の荒い太平洋に、西は波静かな東京湾に面しています。そして岩場や干潟、砂浜など多様な環境を持った海岸線があり、それぞれの環境を好むさまざまな海藻が見られます。

 また全体には温帯域に生育する海藻が多いですが、日本沿岸の太平洋には北から寒流の親潮、南から暖流の黒潮が流れており、千葉県沖はその接点となるため、県北部の銚子などでは冷たい海に多い海藻、県南部の館山などでは暖かい海に多い海藻も見られ、千葉県全体では500種類以上の海藻が確認されています。勝浦や館山など、県内でも海藻の豊富な場所では、それぞれ250種類くらいの海藻が見られます。これは、千葉県が世界的に見ても最も海藻の豊富な場所の一つであることを示しています。

 ちなみに日本より6倍も長い海岸線を持つカナダでは700種類くらいの海藻しか生育しません。

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 企画展示「海藻いろいろ-千葉県の豊かな海から-」が勝浦市の県立中央博物館分館海の博物館で開かれている。5月6日まで。菊地則雄主任上席研究員と企画展示用のキャラクター「藻じゃ~ず」の仲間が5回に分けて見どころを解説する。


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