黒大豆「どらまめ」きな粉で“ご当地”マドレーヌ 特産生かし新商品 栄の福祉NPO菓子工房

 栄町内の福祉NPO法人「ねむの里」が運営し、障害のある人たちが働く菓子工房が、町特産の「どらまめ」(黒大豆)のきな粉を使ったマドレーヌを商品化した。同工房では、もともとマドレーヌが人気商品。そこに「ご当地味」のスイーツを新たに加えた。スタッフは多くの人に味わってもらいたいと意気込む。

 製造する菓子工房は、クッキーやケーキも作る同町安食の障害者就労支援事業所「お菓子工房ねむの木」。施設利用者が指導員と仕込みやカップ詰め、包装まで行い、同町役場などで出張販売もする。香ばしい香りが漂う工房ではプレーンや紅茶味、ココア味のマドレーヌと一緒に、皮ごときな粉にした黒大豆入りの新商品も次々と焼き上がる。

 同工房によると、町の特産物を生かそうと、昨年12月から販売開始。他の種類よりも砂糖を控え目にして豆の味が出るように工夫し、ほんのりとした甘さが口に広がる。きな粉に使う黒大豆は、味は変わらないが形が崩れるなどしたものを活用。製粉作業は地元の和菓子店がボランティアで協力してくれているという。

 価格は1個100円(税抜き)。ふれあいプラザさかえで同NPOが運営する「ねむの木レストラン」や町総合交流拠点「ドラムの里」、スーパー「ナリタヤ安食店」、JA西印旛農協直売所でも販売している。

 問い合わせは同工房、電話0476(95)7220。

◆利用促進へ試食会も 生産農家や加工販売関係者ら
 栄町特産のどらまめ(黒大豆)の活用促進を図ろうと、生産農家や加工販売に携わる関係者ら約50人が初めて一堂に会したセミナーが同町内で開かれた。互いに持ち寄った20種類近いどらまめ食品を試食しながら、連携強化やブランド力向上に向けて意見交換した。

 稲からの転作物として生産が盛んになり、消費者が畑の区画ごと買い取って収穫体験するオーナー制度もある同町のどらまめ。枝豆での流通が主流だったが、町商工会女性部などが始めたスイーツグランプリで、どらまめが材料の菓子類が毎年出品され、町内の店舗などで市販化されたものもあり、この日はジェラートやコロッケも登場した。

 昨年3月、国の法律に基づき県が指定する「地域産業資源」に選ばれ、セミナーは県や町が共催。地元生産農家でつくる「栄町黒大豆研究会」の小川博会長(56)は「これだけの種類の菓子や商品になっていて、加工が面白いぞと思ってもらえている。いかにうまく(多くの消費者に)届けられるかが課題」と話した。


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