市原未来創業プロジェクト 6社が事業プラン熱弁 1位は看板アート坂本さん

1位に輝いた坂本さんのプレゼン。多彩な6社が自社の魅力を来場者にアピールした=15日、市原市
1位に輝いた坂本さんのプレゼン。多彩な6社が自社の魅力を来場者にアピールした=15日、市原市
来場者全員が審査員となり、うちわを挙げてプレゼンを評価した
来場者全員が審査員となり、うちわを挙げてプレゼンを評価した

 創業間もない事業者の成長を後押しする「市原未来創業プロジェクト」の集大成となるイベント「ビジネスオーディション」が市原市内のホテルで開かれ、出場した6社が魅力的なビジネスプランを発表した。来場者全員の審査の結果、「おもてなしアート」による集客・接客向上事業をプレゼンした坂本沙矢加さんが1位に輝いた。

 このイベントは市原商工会議所の主催で初開催。出場6社は7月のワークショップを皮切りに、企画協力の千葉日報デジタルのサポートを受けながら「強み」となる事業の軸を深掘りし、本番に向け来場者の関心を引くよう発表内容を磨き上げてきた。

 本番では8分の持ち時間を使って事業の魅力・強み、今後の展望などをそれぞれが熱弁。発表内容に応じて実際の作業服姿で登場したり、製品見本を配布したりと工夫を凝らしたプレゼンを展開した。

 審査は会場来場者全員がうちわを挙げ「興味があります」「もっと聴かせて」の表裏で得点が変わる方式を採用。約50人の来場者が一緒になって創業者オーディションを盛り上げた。

 1位の坂本さんは、看板アート制作の経験を生かし、飲食店や企業受付に設置して集客・接客向上につなげる「おもてなしアート」事業を提案。単に1店ずつ制作するのではなく、月額定額で利用でき、季節ごとに看板を張り替えるサブスクリプション型のモデルが評価を受けた。

 終了後の講評で小出譲治市長は「各自が自分の強み、必要性をしっかりと考えたすばらしいプレゼンだった。市内にこういう人たちがいるのは心強い」と絶賛。同会議所の榊原義久会頭とともに出場6社に表彰状を手渡した。

 結果は以下の通り(敬称略)。

 2位=ライフデザイン事務所・村山寛樹「人事の力で業績アップ」

 ▽ベストアクション賞=花澤基工・花澤俊之「木こり花澤 山を守る地域密着型SDGsビジネス」、ユニペン・石井亮介「日本初、高性能ベビー向け製品を発表」、サンパーク・上田悦子「市原の太巻き寿司を世界へ」、西村直樹税理士事務所・西村直樹「○○○○で税務調査とさようなら」


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