今が旬 朝獲れイワシ都心部で 千葉県水産物、品ぞろえ倍増 イオンリテール

銚子港から直送した“朝獲れイワシ”など多くの県産水産物が並んだ=13日、イオン津田沼店
銚子港から直送した“朝獲れイワシ”など多くの県産水産物が並んだ=13日、イオン津田沼店

 イオンリテール南関東カンパニーは13日から千葉市や習志野市などのイオン、イオンスタイル10店で、当日朝に銚子港(銚子市)に水揚げしたイワシなどの鮮魚を販売している。県内イオン34店では県産水産物の品ぞろえを2倍に拡充した。外出自粛や飲食店の時短営業などが続く中、都心部にいながら“朝穫れ鮮魚”を手軽に味わってもらい、長期化する新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要に対応する。

 同社によると、緊急事態宣言が発令されていた2020年5月の水産物全体の売上高は対前年比約110%を記録。その後も外食控えなどの影響を受け、順調に推移している。

 長引く新型コロナ禍の中でも買い物客に変化が表れた。昨年は必要最小限のものを短時間で購入する傾向にあったが、今年は買い物自体に楽しさを求める動きがあるという。鮮度向上と県産品の拡充、それを対面販売でPRすることで“楽しさ”の提供を目指す。

 梅雨に最も脂が乗る旬のイワシを早朝に房総沖で漁獲。午前7時ごろ、銚子港に水揚げし、同社仕入れ担当が選別してトラックで配送。午後1時ごろには店頭に並ぶ予定だ。

 同社担当者は「銚子の店と同じ鮮度で提供できる。巣ごもり生活で気分は晴れないと思うが、買い物を楽しんでもらいたい」と説明。「これから一番おいしい季節を迎えるイワシを食べてストレス発散になれば」と呼び掛けた。

 “朝獲れ鮮魚”販売開始の13日、イオン津田沼店(習志野市)では銚子港からイワシやカワハギを直送。勝山港(鋸南町)で水揚げしたタチウオやイナダも並んだ。

 以前は魚を買いに銚子まで出向いていたという同市の主婦、伊東佳子さん(73)は「肌はつやつやだし、目を見ても生きがいい」とイワシを手に取り満足げ。船橋市の50代女性は「新鮮なイワシを刺身で食べられるのは千葉ならでは。都心部で買えるのはうれしい」と笑顔だった。

 同店の朝獲れ鮮魚販売は原則水曜・日曜以外、銚子のイワシは週2~3日ほどのペースで行う。今後はキンメダイやカレイなどの販売も予定している。

 県内ではJR東日本千葉支社が銚子市内で水揚げした鮮魚を特急列車で千葉駅まで運送する実証実験を6月に開始している。


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