「手作り」「義理」やめた 千葉県内、コロナ禍でバレンタインに変化 感染懸念、在宅勤務影響も

特設会場でチョコを品定めする女性たち=3日、千葉市中央区のそごう千葉店
特設会場でチョコを品定めする女性たち=3日、千葉市中央区のそごう千葉店

 千葉県内は緊急事態宣言下で迎えることになった2月14日のバレンタイン。「感染が気になるので今年は手作りしない」「コロナでも頑張っている自分へのご褒美に」。新型コロナウイルス流行は、チョコレートを巡る消費行動にも影響を与えているようだ。県内百貨店は、商品の配達や閉店後の受け渡しサービスを展開。店内の密を避けつつ、売り上げ確保を目指す商戦が熱を帯びている。

 チョコの販売会場を大きく三つに分け、客を分散させているそごう千葉店(千葉市中央区)。八千代市から訪れた会社員女性(24)は「受け取る人が気にすると思うので、今年は自分で作らずに買うことにした」と、感染防止に気を遣って商品を購入。千葉市美浜区のパート女性(51)は「接客業なので感染が怖いが、気を付けながら仕事をしている。頑張っている自分へのご褒美に買った」。いつもは購入しない自分用のブランドチョコを選んだ。

 同店によると、外出自粛で出費が抑えられているためか、「いつもなら悩む高いチョコを買った」という客も。店側は試食販売をやめているため、“セールストーク”がうまい販売員の売り場が好調だ。

 高島屋柏店(柏市)でも、「3~4千円する高額商品の動きが良い」(企画宣伝部)。男女問わず自分用チョコの需要や高級志向が高まっている一方、義理チョコの売れ行きは鈍い模様。14日が日曜日の上、在宅勤務が普及したためとみられる。混雑を避けて感染リスクを減らそうと、計画的に早めに来店する客も見られるという。

 イオンリテール(千葉市美浜区)は、自宅でぜいたくに楽しむ傾向を予想し、有名パティシエ監修の本格チョコなどを用意。衛生面に配慮した個包装タイプも充実させた。

◆密回避へ工夫

 客の密集を避ける各店の工夫はバレンタイン商戦でも顕在。そごう千葉店は、デパ地下食品を配達するサービス「PickGo(ピックゴー)買い物」の対象に、バレンタイン商品を追加した。配達可能エリアは同店から20キロ圏内で、スマートフォン専用アプリで自宅や会社など送り先を指定できる。

 高島屋柏店は4日から、ウェブ予約した商品を閉店後の午後7時半~9時に店舗出入り口で渡すサービスを初導入。同店独自の試みで、営業時間短縮で会社帰りに買い物できない客や、外出時間を少しでも減らそうとするニーズに応える。5日までは、電話で自宅配送も受け付けている。緊急事態宣言の延長を踏まえ、担当者は「来店を控える客が増えるので、前年並みの売り上げは厳しそう」と見通した。


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