勝浦に初ガツオ 約12・5トン水揚げ 港に活気 コロナ禍「少しでも明るく」

ベルトコンベヤーで運ばれる水揚げされた初ガツオ=27日朝、勝浦漁港
ベルトコンベヤーで運ばれる水揚げされた初ガツオ=27日朝、勝浦漁港
水揚げされ仕分けされる初ガツオ=27日朝、勝浦漁港
水揚げされ仕分けされる初ガツオ=27日朝、勝浦漁港

 勝浦市浜勝浦の勝浦漁港で27日朝、今年初めてカツオの水揚げがあった。小笠原諸島の南で一本釣りした約12・5トン。立春を前にひと足早く春を告げる魚の到来に港は活気づき、関係者は「新型コロナで暗いニュースばかり。少しでも明るい話題になれば」と話した。

 初ガツオを積んだ一番船は、昨年と同じ三重外湾漁協(三重県志摩市)所属の「甚一丸」(118トン)。母港を20日に出て漁をし、3昼夜かけて勝浦に運び込んだ。銀光りする新鮮なカツオを、乗組員が1本ずつ手渡しでベルトコンベヤーに乗せて水揚げ。大きさごとに仕分けられ、氷水が入った容器に移されると、すぐに競りに掛けられた。

 同船の漁労長の東岡剛さん(56)によると、カツオは昨年より大きい個体が多く重さ8~10キロが中心。「量は多くはないが、昨年(初水揚げ約7・5トン)が少な過ぎ、このサイズはなかった。今年は魚群が見える」と期待。浜値は1キロ当たり560~700円程度で入札された。

 勝浦漁協の石井春人組合長(70)は初ガツオ水揚げに「季節を感じる明るいニュースになれば」と前向きに話す一方で、カツオの消費が減っている上に新型コロナ禍でさらなる消費の落ち込みを懸念。「悪い流れが断ち切れるようにコロナが早く収まってほしい」と願った。

 勝浦のカツオ水揚げは5~6月がピーク。高知や宮崎、静岡の船が寄港する。昨年は小型船が多かったこともあり、水揚げ量約5800トン(前年比5200トン減)、同額は約26億5千万円(同11億5千万円減)だった。


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