「ペリエ」の知見で駅運営 京葉線3駅 コロナで客減、魅力向上へ 

物産市「ちばのいち~ふなばし~」では船橋市を中心とする県産品を販売している=1日、JR海浜幕張駅
物産市「ちばのいち~ふなばし~」では船橋市を中心とする県産品を販売している=1日、JR海浜幕張駅
人工知能を搭載した接客パネルシステム「AIさくらさん」を改札やコンビニ前に設置。駅利用者に道案内などを行う
人工知能を搭載した接客パネルシステム「AIさくらさん」を改札やコンビニ前に設置。駅利用者に道案内などを行う

 千葉ステーションビル(千葉市中央区)は1日から、JR海浜幕張、検見川浜、稲毛海岸の京葉線3駅の運営をJR東日本から受託した。千葉駅や津田沼駅で展開するショッピングセンター「ペリエ」の経営で培ったノウハウを駅運営に生かす。新型コロナウイルス禍で鉄道の乗客が減る中、地場産品の販売やペリエと連携したサービスで魅力を高め、駅を新たな交流の場にすることを目指している。

 千葉ステーションビルによると、同社が駅運営を受託するのは初めて。ペリエの事業で培った接客スキルとマーケティング力を駅運営に取り入れ、物産市の開催やペリエで利用できるクーポンを配布するなどして人を呼び込む狙いだ。

 海浜幕張駅では、1日から同社社員が駅員として配属された。業務の受託を記念して同駅では、京葉線が通る船橋市の特産品を販売する物産市「ちばのいち~ふなばし~」を6日まで開催。初日の1日には、駅を行き交う人が船橋産ののりや梨のジャムを品定めした。

 船橋漁港で水揚げされたホンビノス貝入りのクラムチャウダーを購入した60代女性は「県産品を購入できる場があるのはとても良い」と笑顔。同社の瀬戸口淳・京葉線えきまち創造本部長は「ここで船橋の魅力を知ってもらい、京葉線で実際に現地に行ってもらえれば」と物産市を通じた沿線の活性化に期待を寄せた。

 またJR東日本は1日から、人工知能(AI)を搭載した接客パネルシステム「AIさくらさん」を同駅改札前など5カ所に設置。人手を割かずに周辺の観光スポットや乗り換え情報を案内する実証実験で、千葉ステーションビルも参加して効果を検証する。

 日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応し、画面に直接触れずに手をかざすだけで操作が可能で、新型コロナ対策につながる。実証実験は来年1月31日まで行う。

 駅業務を受託し瀬戸口本部長は「単に乗り降りするだけの場所ではなく、人々が集う価値のある場所にし、京葉線沿線や千葉県の魅力を知ってもらう拠点にしたい」と力を込めた。

 駅業務の委託は各地で進んでおり、JR東日本千葉支社によると、管内では76駅目。


  • LINEで送る