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新パン店「麦や」立ち上げ 「マロンド」の川島屋から新ブランド 焼きたて重視、食パン好みの厚さにカットも 生き残りへ差別化図る

川島屋が手掛ける新ブランドのパン店「麦や」の1号店=7日、千葉市稲毛区
川島屋が手掛ける新ブランドのパン店「麦や」の1号店=7日、千葉市稲毛区
客の好みの厚さに食パンを切るサービスが売り。1枚からでも注文できる
客の好みの厚さに食パンを切るサービスが売り。1枚からでも注文できる

 千葉県内でパン店「マロンド」などを展開する川島屋(本社・千葉市花見川区)は8日、同市稲毛区のJR稲毛駅前に、新ブランドのパン店「麦や」を開業する。常に2時間以内に焼き上げたパンを用意する他、食パンは客の好みに合わせてその場で切り分け、多様化するニーズに応える。他店との差別化を図り、新規参入の激しい業界での生き残りと売り上げ増を目指す。

 1916(大正5)年に和菓子店として開業した同社は、23(大正12)年に製パン業に参入。卸販売などを手掛けていたが、1973(昭和48)年に同市内に直営店「マロンド」を開店させた。

 同社によると、当時は東京都内の一部地域にしかなかった焼きたてパンを並べるスタイル「オーブン・フレッシュ・ベーカリー」を県内でいち早く導入。現在は同市を中心に、マロンドや「石窯パン工房ル・マタン」など18店舗を構える。

 近年はコンビニ店やホームセンターでもパンが販売され、食パン専門店がヒットするなど新規参入が激化。同社の5代目、川島隆弘社長(41)は「生き抜くためには差別化が必要」と、洋食のパンにあえて和のテイストを融合させた新ブランドを立ち上げた。JR稲毛駅前にある同社基幹店のマロンドを麦や1号店に転換し、「社としての意気込みを示した」(川島社長)。

 主なターゲットは女性客。食べやすいようパン生地を小さくし、カボチャやキノコ、ブドウなど旬の具材を前面に出した新商品42種類を用意。内装や従業員の制服は和風に統一した。

 既存店で販売しているパンは80~100種だが、麦やは種類を絞り込み、常時2時間以内に焼き上げたパンの提供を可能にした。食パンは客の注文を受けてから切り分ける方式を導入。一斤の食パンを「4枚切りの厚さで2枚、8枚切りの厚さで3枚」などとアレンジ可能で、1枚から購入できる。一人暮らしや高齢の客でも食べやすいよう工夫した。

 新型コロナウイルス感染防止のため、ホームページで予約・クレジット決済できるシステムや、スマートフォンで事前予約できるパン店専用予約アプリを新たに採用し、店内の混雑を緩和する。コロナ禍では駅利用客が減ったため、同社では駅に近い店舗ほど影響が出たという。

 同社は、既存のマロンドを順次、麦やに入れ替え、今後3年で10店舗に広げる予定だ。新ブランドの展開で売り上げを従来の1・5倍~2倍に増やしたいと意気込む川島社長は「今までにないパン屋を目指す。ぜひ来店し、体験してもらいたい」と呼び掛けた。


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