「中小へ視線」じわり浸透 活動短期化で安全志向 13年卒業生の就職活動

約30社が出展した合同就職説明会では、リクルートスーツ姿の学生が熱心に企業の話を聞いた=先月28日、千葉市美浜区
約30社が出展した合同就職説明会では、リクルートスーツ姿の学生が熱心に企業の話を聞いた=先月28日、千葉市美浜区

 2013年春卒業予定の大学生らの就職活動が本格化する中、学生の間では地元企業も含めた中堅・中小企業に目を配る動きが例年より早期化している。経済界の倫理憲章見直しに伴い、就職活動のスタートが例年より2カ月遅れの昨年12月となった上、ここ数年の就職難もあって、不安を募らせる学生は多い。そこで、会社独自の魅力ややりがいに注目し、規模にこだわらない「着実な就職」を目指す学生が少しずつ増えているようだ。

 千葉市美浜区の幕張メッセで先月28日に開かれた合同就職説明会。出展した県内企業中心の約30社のブースでは、学生らが時折メモを取りながら、真剣な面持ちで人事担当者の説明に耳を傾けた。中には立ち見が現れるブースもあった。

 「大企業だけでなく、視野を広げたいと思って地元の説明会に来た」と話す東海大3年の男子学生(21)=習志野市=は「就職活動自体が初めてである上に、準備期間が短くなった。友人の間でも心配の声が広がっている」と表情を曇らせる。「やりがいを求めているので、中小も視野に入れて活動したい」と話す。

 説明会を主催した就職サイト運営「マイナビ」の土山勇副編集長は「早い段階から中堅・中小企業に目を向ける学生は確実に増えている」と指摘する。同社が学生モニターを対象に昨年12月~今年1月に実施したアンケートでは「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でも良い」との回答が46・9%と前年調査比6・1ポイント上昇した。


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