2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

復興への取り組み今も 【台風15号】

活動資金を募集するクラウドファンディングのチラシとQRコード(県旅館ホテル生活衛生同業組合提供)
活動資金を募集するクラウドファンディングのチラシとQRコード(県旅館ホテル生活衛生同業組合提供)
被災地で使われたブルーシートを再利用したトートバッグ=19日、千葉県庁
被災地で使われたブルーシートを再利用したトートバッグ=19日、千葉県庁

 昨秋の台風15号(房総半島台風)や19号(東日本台風)などの爪痕が今も残る本県で、宿泊施設や被災地の復興に向けた県民参加型の新たな取り組みが始まった。営業再開後も風評被害や新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている宿泊施設を救うため、インターネットでの資金調達が始動。暴風で屋根や瓦が飛ばされた家屋の補修に使われたブルーシートを回収し、バッグに加工して売り上げを寄付するプロジェクトも発足した。いずれの主催者も「ぜひ協力を」と県民の支援を求めている。

◆ネットで寄付募る 宿泊客 呼び戻しへ 県旅館ホテル組合

 台風被害後も、新型コロナウイルスの感染拡大による観光自粛で半年にわたり客足が戻らず「限界」という声が聞かれる県内宿泊施設。苦しい現状を打開しようと、約330施設が加盟する県旅館ホテル生活衛生同業組合は18日、インターネットで誘客活動の資金を集めるクラウドファンディング(CF)を始めた。寄付金は観光パンフレットの発行などに活用。同組合は「あまりに長い苦境。新型コロナの終息後、客足が戻るスピードを少しでも速めたい」と願っている。

 1口2万円で寄付を募り、目標額は200万円。集まった金額に応じ、会員の旅館やホテルを紹介する観光パンフレット「ちばに泊まる」の2020年度版を増刷して幅広くPRする。パンフレットのアンケートに答えて応募した人の中から抽選で贈っていた宿泊補助券(1万円分)の当選者数も増やす計画だ。

 寄付の協力者には返礼品として、組合加盟の宿限定で提供している日本酒「魚好(さかなずき)」の300ミリリットル瓶を12本セットで贈呈。県産米ふさこがねを使った組合オリジナルの酒で、事務局は「気に入ってもらえれば、ぜひ地元の魚と一緒に味わいに来てほしい」と宿への来訪を呼び掛けている。CFは4月30日まで行う。

◆エコバッグ製作 使用済みブルーシート活用 チバテレ、千葉県内企業協力

 千葉テレビ放送(千葉市中央区)は県内企業と協力し、被災した屋根の応急処置などに使ったブルーシートでトートバッグを作り、売り上げの一部を復興支援団体に寄付するプロジェクトを行っている。

 ブルーシートを復興の種(シード)にするという意味を込め「BRIDGE CHIBA(ブリッジ・チバ)ブルーシード大作戦」と名付けられた活動は、2016年の熊本地震での復興支援活動をモデルに実施。家屋に甚大な被害が出た県南部の鋸南町や南房総市で使用したシートを回収し、千葉テレビの社員らが洗浄。地元企業が縫製やロゴのプリントなどを手がけた。

 バッグは今年12月までに3千個を製作予定。値段は3850円(税込み)で、運営費以外は全て被災地に還元する。現在は県庁の生協店舗で販売。全てが手作業のため大量生産ができないといい、まとまった数がそろい次第、オンライン店舗やイベントでの販売も行うという。

 プロジェクトには県内地銀3行や地元企業などが協賛。今後は千葉銀行や千葉マツダなど協賛企業によるシートの洗浄会を予定している。千葉テレビの担当者は「丁寧に洗浄や加工を行っているが、新品同様とはいかない。バッグの傷みは被災地の痛み。その特性を理解して購入していただき、使うときに被災地を思い出してもらえるとありがたい」と話している。


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