体操教室創業を支援 千葉銀、新コンサル業務第1号

  • LINEで送る

 2004年のアテネ五輪で団体金メダルを獲得した体操男子日本代表チームの監督を務めた加納実さん(68)が運営に携わる子ども向け体操教室の創業支援に、千葉銀行が取り組んでいる。10月をめどに印西市に専用の体育館を建設し、開業を目指す。

 顧客からのさまざまな経営相談に対応するため、同行が新たに立ち上げた「事業者向けアドバイザリー業務」の第1号案件。マイナス金利で貸出金利息収入などの本業が苦戦する中、銀行が培ってきた事業性評価の知見やノウハウを生かしてコンサルティング業務を拡充する。

 企業のニーズに合わせて、シンクタンクのちばぎん総合研究所や外部機関とも連携し、調査報告書を作成する。手数料収入を増やすだけでなく、海外進出や組織再編、設備投資などを検討する中小企業の資金需要を掘り起こす狙い。

 長男の洋一さん(41)が昨年11月、運営会社の「加納体操クラブ」を設立した。同行は、融資前の市場調査や需要予測、リスク分析の段階から積極的に関与。2人の体操指導実績なども評価して「ちばぎん地方創生融資制度」を適用し、昨年末に1億7500万円を融資した。

 実さんは、体操競技部の監督などを務めた順天堂大学(印西市)で、約20年前から体育館を借りて地域の小学生以上の子どもたちへの体操指導にも携わってきた。現在約200人の生徒を抱える。

 新たに立ち上げる体操教室は、未就学児も対象に加え低年齢から身体能力を鍛えてトップアスリートの育成を目指す。同市内に専用の体育館を建設し、跳馬、鉄棒、つり輪、トランポリンなどの体操競技用の器具もそろえる。洋一さんが代表者を務め、実さんも役員として運営と指導に関わる予定。

 同行によると、同市は15歳未満の年少人口の割合が15・7%(18年)と千葉県内で最も高い。体操は子どもに人気の習い事の一つでもあり、近隣に入会待ちの体操教室が複数ある。今回の案件では、これらの情報収集の結果を基に収支見通しを立てるなど、融資を受けるのに必要な事業計画の策定を支援した。