シー拡大で持続的成長 少子高齢化に王座堅守へ 東京ディズニーリゾート 【2018千葉この1年】(5)

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記者会見を開いてTDSの大規模拡張計画を発表したOLCの加賀見俊夫会長(中央)と上西京一郎社長(左)ら=6月14日、浦安市舞浜
記者会見を開いてTDSの大規模拡張計画を発表したOLCの加賀見俊夫会長(中央)と上西京一郎社長(左)ら=6月14日、浦安市舞浜

 “夢の国”のターニングポイントとなった1年だった。東京ディズニーランド(TDL)が4月に開園35周年を迎え、6月には東京ディズニーシー(TDS)の追加投資としては過去最大規模の約2500億円を投じる大幅拡張が発表された。上半期(4~9月)の入園者数は過去最高を更新して根強い人気を示したが、少子高齢化で来園者の先細りが予想され、国内外のテーマパーク間競争は激化。訪日外国人を含めた集客力の強化と顧客満足度アップを目指す持続的成長に向け、平成を彩ったテーマパークの雄が、大きな勝負に出た。

◆面積3割増

 世界のディズニーリゾートの中で唯一海をテーマとし、2001年の開園以来、高い人気を誇るTDS。新エリアは約14万平方メートルで、隣接する駐車場を転用。敷地面積は約3割増となる見込みで、「アナと雪の女王」などのディズニー映画をテーマにしたアトラクションや高級志向のパーク一体型ホテルを建設し、22年度中のオープンを予定する。

 「投資によって高い顧客満足度を獲得できると確信している」。運営会社オリエンタルランド(OLC、浦安市)の上西京一郎社長は会見で力説。大規模拡張後、年間500億円の増収を予想し、連結売上高は5千億円台半ばから後半まで伸びる見通しを示した。

◆オンリーワン

 TDLの新エリア開発も着々と進む。OLCの加賀見俊夫会長は4月の35周年式典で「世界でここでしか体験できないオンリーワンのリゾートを目指して努力していく」と宣言。今月上旬には、建設中の映画「美女と野獣」をテーマにした新エリアなどを報道陣に公開した。ランド内初の屋内型シアターや、映画「ベイマックス」をテーマにしたアトラクションなども新設する。約750億円の投資を見込み、20年春の開業を予定する。

 ランドとシーの新エリアの開業に合わせ、高まりが予想される宿泊需要に応えるため、11月には東京ディズニーリゾート(TDR)内に映画「トイ・ストーリー」シリーズをテーマにしたホテルを21年度に開業すると発表した。TDR内の直営ホテルとしては4番目で、建設に約315億円を投入する。

 TDRは年間3千万人超が入園する国内屈指の集客力を誇るが、園内の混雑緩和という課題を抱えたまま、入園料の値上げも検討されている。巨額投資に見合う進化を遂げ“王座”を堅守できるのか、注目が集まる。