マリン命名権解除へ 20年までの契約残し QVCが千葉市へ申し入れ

 千葉市は21日、千葉マリンスタジアムの命名権(ネーミングライツ)を持つ「QVCジャパン」(千葉市美浜区ひび野)と契約解除に向けた協議を始めると発表した。今年6月、同社から「一定の成果を挙げられた」ことを理由に、契約解除の申し入れが文書であった。契約が解除された場合、来シーズンから「QVCマリンフィールド」という名称は使用されなくなる。

 市公園管理課によると、同社との契約期間は2011年3月1日~20年11月30日の約10年間で、現在6年目。同社が毎年、スタジアム所有者の市と指定管理者の千葉ロッテマリーンズに1億3750万円ずつ払う契約で、満了時には総額27億5千万円となる。

 3年以上の契約が応募条件だったが、契約に途中解除に関する条項はなく、3者で協議が必要になった。同社の担当者は、解除申し入れの理由を「10年かかると考えていた企業認知度の向上や地域コミュニティーとの関係性強化が6年でできたため」と話す。9月をめどに契約解除の意向を示している。

 同課は「10年間と提案してきたのはQVCジャパンなので、契約期間が切れるまでやってほしいというのが本音」と想定外の事態に困惑。一方で契約解除に備え、新たな命名権スポンサー企業を募集する準備を進める。

 千葉ロッテの山室晋也球団社長は「QVCマリンフィールドという名称が広く愛され定着している中で、契約満了を前に契約終了の申し入れがあったことはとても残念です。ただ、ネーミングライツスポンサー企業として、多大なバックアップをしていただいていることへの感謝の気持ちは変わりません」とのコメントを発表した。

 市の命名権制度は05年度に始まった。これまで、契約途中で解除を申し入れた事業者はいなかった。


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