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『桜の塔』脚本の武藤将吾、主演・玉木宏の役作りに感謝 衝撃展開の裏側も明かす「外すのではなく縮める」

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テレビ朝日系木曜ドラマ『桜の塔』第2話より玉木宏 (C)テレビ朝日

 俳優の玉木宏が主演するテレビ朝日系ドラマ『桜の塔』(毎週木曜 後9:00)。第2話が、きょう22日に放送される。脚本を務める武藤将吾氏と田村直己監督が取材会を開催し、作品の見どころなどを語った。

【場面写真】柔道着姿の広末涼子

■玉木宏の役作りに感謝「ありがたかった」 みんなが生き生きする脚本に

 同作は、桜の代紋を掲げる警視庁を舞台に、その頂点=警視総監の座をめぐり、激しい出世バトルを描いていくストーリー。幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣を玉木が演じる。警視庁内の3大派閥「東大派」「薩摩派」「外様派」をそれぞれ率いる警務部長・吉永晴樹(光石研)、警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、そして刑事部長・千堂大善(椎名桔平)。警視総監の座を狙って警視庁のベテラン部長勢が火花を散らす。また、暗躍する漣の動きを察知し、持ち前の正義感で真っ向からぶつかっていく警視庁捜査一課の主任・水樹爽(広末涼子)など、複雑に人間関係が絡み合うところが見どころとなる。

――玉木さんの印象は?

【武藤】初めてご一緒することになりました。近寄りがたいオーラがある方かなと思ったんですけど、すごくフランクに接していただいている。役に関して、自分の持っている考えをぶつけていただいた。そこから僕の意見、こういう上條漣を演じてほしいという思いを伝えさせていただいた。「わかりました」と。役に対して、飲み込んでくださった。全て受け入れてくれ、第1話を見た時に反映してくださっていた。最初に玉木さんが思い描いていた上條漣ではなく、僕がイメージした上條漣を咀嚼して理解して表現してくださったのが印象的。役に対してアプローチしてくださり、僕にとってありがたかったですね。

【田村】現場でのたたずまいは、座長をたくさんやってきているので、主役感がある。ほかの役者さんとの距離感もそうだし、主役然としたオーラがある。引っ張ってくれているので現場としては助かる。主役のために生まれてきた玉木宏という感じかな(笑)。

――1話でも濃厚な人間関係が描かれました。今後、どういうふうに発展していくのか

【武藤】第1話で見た印象と大きくキャラクターが変わってくる人間がかなりいる。思惑によって今の立ち位置にいるっていう第1話。中にはほころびが出てきたり、野心がむき出しになったり…。変化を楽しんでいただきたいですね。

【田村】武藤さんの脚本は、全員に役割がある。普通のドラマは主役と脇に別れがち。それが2話から、脇の人まで面白い。プロデューサーの面白い人をキャスティングして、みんなの個性を発揮している話になっている。それが一番、ステキな部分かな。キャラクター性が死なないで、生き生きと役割を得ている。あれだけ濃い人が集まって、展開が一人ひとりにあるので「こう来るのか!」という面白さがあると思います。

――注目のキャラクターは

【田村】今は中盤戦を撮っているんですけど、それまでは椎名桔平を見てほしい。武藤さんの愛もありますし(笑)。漣と爽は当たり前なんですけど、それと対立する一番の好敵手。そこの変化がうねりを持って面白い。まぁ、びっくりするような展開が待っていますので! 中盤戦で「うそぉ」というような感じのものが待っています。まず、そこに向けて物語が展開していきます。

■予想をはるかに上回る役者たちの演技 武藤作品の裏側も明かす

――予想を超えたシーンは、どんなシーンがありましたか?

【武藤】面白かったのは佐久間が土下座でフェードアウトするシーン。僕には書けない。あれをやられて、めちゃくちゃ笑いました。

【田村】大人計画の少路勇介さんなので(笑)。パワハラまがいのシーンなので、おかしい部分も入れといた方がいいかな、と。もっとやっていたんですけど止めました(笑)。

【武藤】部長3人のシーンは第2話でガッツリある。見ごたえのあるシーンになるだろうなと思っていたけど、さらに上を行かれた。それぞれで二乗三乗になっていく感じ。丁々発止でやるのを、いつまでも見ていたい。役者としてのぶつかり合いも背景に感じ取れる。これで45分やっても見れるというぐらいパワーの掛け算になっていますね。

【田村】光石さん、吉田さん、桔平さんなんで、どんどん肉づいていく。ベテランのお3方は本当に楽しんでやっていますね。本が面白いと生き生きとやってくださる。最終回に向けて、もっともっとキャラクターが出ますので楽しみにしてください。

――『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』、『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』など武藤作品は先が読めない展開が続きます。どうやって作品作りをしているのか

【武藤】考えさせないようにすることですかね。A、B、Cという流れがあるとしたらBを抜いちゃうことによって間が縮まる。「こう来るかな」と思ったBがなく、Cが来る。そこで考えるのをやめて作品に身を委ねようと思ってもらえる。展開を外すのではなく、縮める。やっている展開は一緒なんですけど、変に考えるのではなく、没入していただくためには、どうすればいいかは考えますね。

――最後に第2話の見どころを

【武藤】1話では漣の悪の部分が出てきました。それが早くも、露呈していく。1話では騙されたとなりますが、2話では裏にしていた部分を表にします。どうやって事件を操っていくかを見せる話。1話と対になっています。違う楽しみ方ができると思います。その上で最後に見せ場が。非常に見応えがある第2話になっていると思います。

【田村】1話完結としての事件モノとしても楽しめます。でも、1話と対になってより深く謎めいたキャラクターたちを見ることができます。漣と爽の関係が一瞬、垣間見えます。2話までで、この世界観が見えると思う。3話からも、また違います。ラストシーンは、テレビドラマではなかなかやらないシーンで結構、びっくりすると思う。楽しみにしていただけると。

■『桜の塔』第2話あらすじ
 銀行強盗事件で手柄を立てた警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木宏)は、1日おきに女性たちが矢で襲われるも負傷者はゼロ…という奇妙な連続通り魔事件の捜査指揮を担当。さらに、同期である警備部所属の新垣広海(馬場徹)と警務部所属の馳道忠(渡辺大知)と共に、警視正への昇進候補者にも選ばれる。だが、警視正のポストの空きは2人分。3人それぞれの上司である刑事部長・千堂大善(椎名桔平)と、警備部長・権藤秀夫(吉田鋼太郎)、警務部長・吉永晴樹(光石研)は、警視総監・荒牧雄彦(段田安則)に推薦すべき人物を絞るため会議を開くが、いつしか派閥同士の小競り合いに発展し、話し合いは難航。すると、荒牧が「1週間後に投票で決めよう」と、前代未聞の提案をしてきた。しかし投票者の半数は、吉永率いる「東大派」と権藤率いる「薩摩派」の2派閥に属する者で占められている。言わずもがな、「外様派」である千堂の下にいる漣には極めて不利な状況だった…。それでも野心をたぎらせる漣。彼は連続通り魔事件が社会的に大きな反響を呼べば、捜査指揮をとる自分の評価も上がるとにらみ、静かなる闘志を燃やす。