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阿部寛&北村匠海、初共演で親子役 ベストセラー小説『とんび』映画化

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映画『とんび』で初共演する(左から)北村匠海、阿部寛(C)2022『とんび』製作委員会

 人気小説家・重松清氏の『とんび』が、俳優の阿部寛と北村匠海共演で初めて映画化されることが28日、発表された。2人は初共演で、不器用な父・ヤスと息子・アキラの繊細な親子関係を演じる。2度ドラマ化されている本作で主演を務める阿部は「プレッシャーはありました」とするも「『阿部さんのヤスが見てみたい』という言葉をもらい、お受けすることを決めました」と出演を決意した思いを語っている。公開は2022年。

【画像】重松清氏のベストセラー小説『とんび』原作書影

 親子の絆を描く本作は、累計60万部を超えるベストセラー小説。12年に堤真一、小泉今日子、池松壮亮らの共演でNHKにてドラマ化。13年には、内野聖陽、佐藤健の共演でTBS系にて連続ドラマとして放送された。

 物語の舞台は広島県備後市。市川安男ことヤスは、愛妻との間に待望の息子・アキラを授かったが、幸せも束の間、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、不器用にも息子を愛し続ける感動ストーリーが描かれる。

 メガホンをとるのは、『64-ロクヨン- 前編/後編』(16年)や『糸』(20年)などで知られる瀬々敬久監督。撮影は、岡山県・兵庫県・関東にて行われ、昨年11月14日にクランクインし、12月24日にクランクアップを迎えた。

 北村との共演に阿部は「伝えることに対しての才能が素晴らしい。それはじょう舌とかじゃなくて、一つひとつの言葉が心地よく伝わってくる。匠海くんとなら『とんびと鷹の物語』ができると感じました」と全幅の信頼を寄せる。

 対する北村は阿部との共演について「阿部さんが演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、息子として参加できてよかった」と充実の撮影期間を振り返った。

■阿部寛コメント
これまで2度映像化されている名作ですからプレッシャーはありました。「阿部さんのヤスが見てみたい」という言葉をもらい、お受けすることを決めました。これだけ魅力的な主人公を演じられるというのは非常にやりがいがありました。本作は、不器用な父・ヤスと息子・アキラの情愛、そして町の人々の人情も強く描かれています。ヤスにとっての“家族”は登場人物全員、町の人々皆が支え合いながら生きていく姿がこの映画の魅力です。ひとつの家族だけではなく、さまざまな形の家族が集合体となって大きな家族を描く作品です。アキラを育てていくことにより、彼を取り巻く人々の愛が錯綜する物語です。
昭和30年代から令和までという長い時間を描いています。今、世の中が世界的に分断され、さらにコロナウィルスで人々の間に亀裂が入り、距離が生じている時だからこそ、人々が助け合って生きるこの物語が、皆さまに届いてくれればいいなと思います。

――北村匠海の印象は?
伝えることに対しての才能が素晴らしい。それはじょう舌とかじゃなくて、一つひとつの言葉が心地よく伝わってくる。役柄でもダメな父を理解し、母を亡くした父の苦悩を背負うアキラを見事演じてくれた。匠海くんとなら「とんびと鷹の物語」ができると感じました。

――瀬々敬久監督について
瀬々さんにはいつも本当に感動する。惜しみなく作品のために自分を使い、なりふり構わず撮影に集中していく。役者の気持ちや演技をしっかり見ていて、周りを見ながら最大限の撮影をしていく。そんな監督を皆信じて進行している現場でした。

■北村匠海コメント

テレビドラマに続き3度目の映像化で、出演のお話しをいただいた時にプレッシャーはありましたが、監督から「北村匠海のアキラでいい、何にも引っ張られる必要はない」という言葉をもらい、アキラという人間を、自分なりに自由に演じられると思いました。この作品で描かれている、家族の愛という形だけではなく、アキラを皆が大切に育ててきた、そういう愛を心に受けて育ってきたアキラという人物を演じられるということ、それを届けられるということが非常に幸せだなと感じました。
家族という存在は、いろんな形はあれど時が経っても変わらないもので、どんなに時代がデジタルになろうがそのつながりは変わらず、この映画で描かれている親子の話はきっと誰かに届けられるものだと思います。ひとつの命がどんどん成長し、さまざまなことを乗り越えていく様を、僕の演じるアキラはこの映画の中で体現しています。そこに寄り添う父と、親子ふたりを取り巻く暖かい人々の愛の物語をぜひとも映画館で体感して欲しいなと思います。

――阿部寛の印象は?
今回初めて共演させていただいて、阿部さんが演じられた父は不器用なんだけれど、奥底にはとても大きな愛情があって、温かいものが伝わってくるんです。言葉や表情、父としてのたたずまい…、大きな船に乗った気持ちでした。ふたりのキャッチボールの心地良さを現場では感じ、あらためて息子として参加できてよかったと感じています。

――瀬々敬久監督について
たっぷり時間を使って映画というものを最大限ぜいたくに撮っている印象です。チーム全体が信頼をもって監督の指揮に乗っかっていき、演じている僕達も心地良くて、演技の中でいろいろと試せる場所を沢山作ってくださる、可能性と時間を与えてくださる監督だなと思います。ぜいたくな時間を過ごさせていただきました。