2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数
ORICON NEWS


東日本大震災から10年 高畑充希主演で南相馬「朝日座」舞台に映画化

  • LINEで送る

映画『浜の朝日と嘘つきどもと』で主演を務める高畑充希(C)2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会

 女優の高畑充希を主演に迎え、『ロマンスドール』(2020年)などで知られるタナダユキ監督がオリジナル脚本で描いた映画『浜の朝日の嘘つきどもと』が来年公開されることが30日、発表された。

【写真】ドラマ版でW主演を務めた竹原ピストル&高畑充希の2ショット

 本作の舞台は、福島県・南相馬市に実在する映画館「朝日座」。来年3月11日に、東日本大震災から10年という節目となることや、コロナ禍で風前の灯となった映画館を守ろうとする話を通して、エンタメ・文化へのエールとなるように制作された。

 「朝日座」は1923年(大正12)7月2日に、芝居小屋・常設活動・写真小屋「旭座」として開館。52年(昭和27)に朝日座へ改名し、地域の人たちの暮らしに寄り添い、多くの人たちの思い出の場となった。

 タナダ監督と初タッグとなる高畑が演じるのは、経営が傾いている朝日座を立て直すべく、地元住民と共に東へ西へ奮闘していく茂木莉子。共演には、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子を大久保佳代子、朝日座の支配人・森田保造を柳家喬太郎が演じる。

 また、福島中央テレビ開局50周年記念作品として、竹原ピストルと高畑がW主演を務めたドラマ版が本日放送された。映画は、ドラマの物語の続きが描かれており、ドラマは今後、配信などで放送を予定している。なお、撮影は7月中旬から約1ヶ月行われた。

 高畑は撮影について「今となりにいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、ということを脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。舞台となった朝日座という映画館もノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少しふかんで見ているような、カッコよさがありました」と回想。

 タナダ監督も「映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」と本作へ込めた思いを明かした。

■高畑充希コメント全文
大好きなタナダさんの作品に参加出来て、大変幸せな時間でした。
明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった絶妙なバランス感覚の台本の中の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います。これがコロナ自粛明け、私にとってひとつ目のお仕事だったこともあり、撮影現場の福島では本当に色々なことに思いを巡らせていました。今となりにいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、ということを脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。舞台となった朝日座という映画館もノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少しふかんで見ているような、カッコよさがありました。
震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、見ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。

■タナダユキ監督コメント全文
映画には、人の人生がさまざまに映し出されますが、客席からその映画を見る人たちにも当然、それぞれに人生の模様があります。自分の力ではどうにもならないことが起こり、それに翻ろうされても、私たちは生きなければならないのでしょう。何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません。