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コロナ禍で深まる図書館の重要性 オンラインイベントで“公共”を考える

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オンラインイベント『パブリック 図書館の奇跡』公開記念 映画を通し考える、日本の公共性を持つ空間のあり方と未来』が開催

 図書館を舞台にした映画『パブリック 図書館の奇跡』が17日に公開を迎えるのを記念して7日と8日にわたって、オンラインイベント『パブリック 図書館の奇跡』公開記念 映画を通し考える、日本の公共性を持つ空間のあり方と未来』が開催された。

【場面カット】7月17日公開の映画『パブリック 図書館の奇跡』

 同映画は、アメリカのシンシナティで、大寒波到来で命の危機を感じたホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。社会的な問題提起もはらみながら、ひとりの図書館員の奮闘を軸に、笑いと涙あふれるストーリーが展開される。

 初日の座談会には、福島幸宏氏(東京大学大学院 情報学環・特任准教授)、嶋田学氏(奈良大学文学部文化財学科・教授)、谷合佳代子氏(公益財団法人大阪社会運動協会・エル・ライブラリー)、岡野裕行氏(皇學館大学文学部国文学科・准教授)、桂まに子氏(京都女子大学・図書館司書課程)が参加した。

 本作にあわせ、図書館をテーマに語りあった5人。新型コロナウイルスの影響や、政府による緊急事態宣言により全国で図書館が閉鎖されたことから、嶋田氏は「図書館に来られない人に対して、どのように情報提供を保証するか課題だった。私も含めて、それを真剣に関係者と協力としてやってきたのか?」とコロナ禍で浮き彫りになった問題もあったという。今後に関しては「日本の図書館員が、自分たちから(図書館に来られない人に)歩み寄りをしないといけない」と語った。

 2日目の座談会は、岡本真氏が司会を務め、グランドレベル代表取締役社長・田中元子氏、前県立長野図書館長の平賀研也氏、NPO法人ビッグイシュー基金 プログラム・コーディネーターの川上翔氏が参加。図書館、まちづくり、ホームレスの人々の自立支援と、それぞれ違った立場から公共を考えるエキスパートたちが集った。

 映画の感想については「ユーモアたっぷりなのがいい! ビッグイシューも大事にしていることです」(川上氏)、「アレック・ボールドウィンがなつかしい」(平賀氏)など、さまざまな見方で存分に本作を楽しんだ様子。東京都墨田区で営む「喫茶ランドリー」の裏テーマは「私設公民館」だという田中氏は「図書という口実を持つ公共空間。勉強しに行く、ぼーっとする、目的にバリエーションがあり、誰でも来ていい場所」と言葉に力を込めた。

 その後も、今作が投げかけるテーマをもとに議論を尽くしていった。第1夜、第2夜の様子はYouTubeでアーカイブ公開中(第1夜:https://youtu.be/GC4aGeKo2TM)(第2夜:https://youtu.be/D3VJK0lDI4w)。