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ディズニー・アニメ好きな曲ランキング、「レリゴー」超えは?『アナ雪2』とメイン楽曲へ高まる期待

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「イントゥ・ジ・アンノウン」が収録される『アナと雪の女王2 オリジナル・サウンドトラック』

 5年前に社会現象と呼べる音楽と映画の一大ムーブメントを巻き起こしたディズニー・アニメーションの続編となる『アナと雪の女王2』(11月22日公開)。当時だれもが口ずさんだ「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に代わる今作の新たなメイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」への関心が高まるなか、『歴代ディズニー・アニメーション映画の好きな主題歌・劇中歌』をアンケート調査。そこからは、ディズニーの名曲のすばらしさ、「ディズニー=歌も魅力」という方程式が改めて浮かび上がった。

【動画】『アナ雪2』新曲「イントゥ・ジ・アンノウン」を松たか子が熱唱

■社会現象を巻き起こした「レット・イット・ゴー」と『アナと雪の女王』

 2014年に公開されると、日本中に「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の歌声があふれる社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』。世界興行収入は1279億円を超え、歴代No.1を樹立。日本でも興収255億円、動員2000万人という驚異的な大ヒットで映画シーンをけん引。日本の映画興収歴代3位という記録を打ち立てるとともに、ディズニーファンのみならず、世代性別を超え、広く多くの人々の記憶にアナとエルサの物語が刻み込まれた。

 もともとディズニー映画は、その物語の世界観とマッチし、ストーリーや登場人物の感情に寄り添う音楽が、映像との相乗効果で観客を魅了してきた。そうしたなかでも、それだけでなく、ストーリー、キャストなど映画を構成するあらゆる要素に加えて、世の中の流れや空気感といった時代性や社会性までもが化学反応を起こし、歴史に残る名作となったのが、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」であり『アナと雪の女王』だ。『第86回アカデミー賞』で『アナと雪の女王』が長編アニメーション賞、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」が歌曲賞を受賞(『第57回グラミー賞』でも2部門受賞)したのは、そのひとつの証左と言える。

 一方、日本で『アナと雪の女王』サントラは、年間98.0万枚と映画サントラとして驚異的なセールスを記録し、2014年オリコン年間ランキングの「アルバムセールス部門」で2位を獲得。映画サントラの年間アルバムTOP3入りは、1993年の『ボディガード』(年間3位)以来21年ぶりとなり、映像との相乗効果による世代を超えたサントラのヒットが、映画のムーブメントと同時に音楽界でも大きな注目を集めた。そして、その続編となる『アナと雪の女王2』が公開されるいま、前作から続投となるロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスの夫婦コンビが音楽を担当したサントラ、そして「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に代わるメイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」への関心は否応なく高まっている。

■「好きな主題歌・劇中歌TOP3」それぞれの聴かれ方、楽しまれ方

 ここで、これまでのディズニー・アニメーション映画の名曲たちをアンケート調査によるランキングから振り返ってみたい。『ディズニー・アニメーション映画の好きな主題歌・劇中歌TOP10』は、表の結果になった。TOP3は、1位から「ホール・ニュー・ワールド」(『アラジン』1992年)、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」(『アナと雪の女王』2014年)、「美女と野獣」(『美女と野獣』1991年)。往年の名曲から近年のヒット作の主題歌、劇中歌まで、TOP10内のどの曲もそのシーンが思い浮かぶ名曲ばかりだが、今年6月に公開されたばかりの実写版『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」がランキングを制した。

TOP3の楽曲のうち、『アラジン』と『美女と野獣』は、最近実写版が公開された楽曲であり、それが少なからず影響していることは間違いない。そうして見ると、公開以来そのような動きもないなか、変わらない人気を博し、今回も2位を獲得している「レット・イット・ゴー~ありのままで~」のインパクトの大きさが改めてうかがえる。

 ユーザーがそれぞれの曲を選んだ理由を見ると、映画を観て心打たれたことのほか、「ホール・ニュー・ワールド」は結婚式や披露宴などの祝いの席や、ピアノの発表会、吹奏楽の演奏、学校の運動会などで使用されることで聴く機会が多く、印象に残っていることが挙げられている。「レット・イット・ゴー~ありのままで~」は、社会現象となったことで街中のあらゆる場所で耳にしていたことや、子どもたちに絶大な人気を博したことで、家族や親戚での集まりのほか、親子や友人同士でのカラオケなど、大勢で歌って楽しまれていたことがわかる。

一方、「美女と野獣」は、そのストーリーに合ったメロディと楽曲のエレガントさ、ダンスシーンとのマッチングのすばらしさが多く挙げられており、まさに映画そのものを象徴する曲であり、後世に残る名シーンであるダンスシーンの映画音楽として愛され、記憶に刻まれているようだ。

 繰り返しになるが、いずれの曲もベースにあるのは、物語と音楽、映像それぞれのよさとそのマッチング、さらにそこからの化学反応と相乗効果によって、聴く人それぞれの心に染み渡っていき、特別な1曲になっていることだ。そのなかでも上位2曲が特徴的なのは、聴くだけで終わらず、歌うこと、人に贈ることなど、多様な形で楽しまれることで、作品の枠を超えて音楽による次のコミュニケーションを生み出していること。それが映画や音楽のヒットに留まらない社会的なムーブメントにつながっていく。

■前作を超える映画と音楽のムーブメントになる可能性

 いまやディズニーファンだけでなく、幅広い世代において「ディズニー・アニメーション=歌も魅力」という認知は広がっており、いままさに『アナと雪の女王2』の楽曲への期待も日増しに高まっていることがひしひしと感じられる。

 今作では、前作で“ありのまま”でいることを受け入れたエルサが、再び自身の“力”と向き合い、その謎を解くために新たな世界に進むことを選ぶ。そんな彼女を守るために“力”を持たないアナも、ともに旅に出ることを決意する。そして、未知の世界への一歩を踏み出した2人は、王国と自身のルーツに関わる謎と直面し、それぞれの心が大きく動いていく。

 決して子ども向けだけではない、前作よりスケールアップしたストーリーに合わせるように、壮大なイメージの曲調となったメイン楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」は、エルサが抱く不安と希望をときに力強く、ときに繊細に伝えるメロディが印象的。エルサの複雑な心情に感情移入し、その抑えきれない心の叫びを乗せるパワフルで圧倒的な歌声に、観客の誰もが心を大きく揺さぶられることだろう。サビのメロディと歌詞は、「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に勝るとも劣らない力強さがある。前作よりストーリーの物語性が深くなったぶん、エルサとアナへの共感や感情移入の度合いが高まることは必至。それぞれの立場で彼女たちに寄り添う女性たちの心を動かす名曲が誕生し、5年前を超えるブームになることが期待される。

 また、前作では、本ランキング5位にランクインした「雪だるまつくろう」のような子どもたちの心をしっかりとつかむ可愛らしい名曲も生まれたが、今作でもオラフが歌う「おとなになったら」や、アナとエルサ、クリストフ、オラフの4人が歌う「ずっとかわらないもの」などキャッチーかつ子どもたちを惹きつける力のある曲も盛りだくさん。映像とのリンクを含めて、前作を超える名曲がそろったといっても過言ではないだろう。

 松たか子が歌う「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」の60秒MVは、11月13日に解禁されてからわずか5時間でYouTubeの再生数が117万回を超える記録的な数字となっている。この冬、「映画が観たい」「音楽を聴きたい」というニーズを大いに喚起してくれそうだ。

【調査概要】
調査対象:全国10代~60代の男女 1年以内の映画視聴あり
サンプル数:3173名
調査期間:2019年11月5日(火)~11月11日(月)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ