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アニメ『シティーハンター』フランスでは規制あり “もっこり”使わず「違う表現」

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(左から)神谷明、山寺宏一、フィリップ・ラショー、北条司氏=実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』会見 (C)ORICON NewS inc.

 声優の山寺宏一、神谷明、フランス人の俳優・フィリップ・ラショー、漫画家・北条司氏が20日、都内で行われたフランスの実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の記者会見に出席。主演で監督も務めたラショーは、主人公・冴羽リョウがアニメで発する「もっこり」の表現が、フランスでは別の言い方となっているため今回の実写映画で「もっこり」を伝えても観客の多くは「なんのことだろう?」と反応が今イチだったと明かした。

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 『シティーハンター』は、東京・新宿を舞台に、殺し・ボディーガード・探偵等を請け負うスイーパー『シティーハンター』冴羽リョウの活躍を描くハードボイルドコメディー。華麗な銃の腕前を持ち裏の世界でNo.1と呼ばれる実力があるリョウだが、無類の女好きで、かわいい女の子を見ると「もっこりちゃん」などと表現。作中でも一種の下ネタ的な意味で表され、美女を前にしたリョウがさまざまなスケベを繰り出すときに口にする言葉であり、作品において「もっこり」は大事な言葉となっている。

 フランスでは『クラブ・ドロテ』(1987~97年)というテレビエンタメ番組の中で『NICKY LARSON』のタイトルでアニメが放送され大人気となり、今回の実写映画の監督&主演を務めたラショーは、この番組を観て『シティーハンター』が好きになったという。

 しかしこの番組は子ども向けのアニメなため日本で放送されていた表現に一部規制があったそうで「『北斗の拳』は暴力性が強く、『シティーハンター』はちょっとエロ過ぎるということで検閲されていた。なので、我々は検閲されていたバージョンを見ていた」。

 具体的には「殺人のシーンがあったとしても、カットされていたりした。ピストルで撃ったら次のシーンに行くので、見ている子どもとしては『何が起きているのか?』と戸惑いはありました」と話し、北条氏も「銃が当たるシーンは絶対にやってはいけないそうで。リョウが撃ったら、犯人がすぐに倒れるシーンに移り、当たるというシーンがないんです」と伝えた。

 「もっこり」のワードについても「フランスでは『もっこり』と言っていないんですよ。違う表現でしています。なのでテレビアニメだけしか『シティーハンター』を見ていない人は『もっこり』の表現は知らず、熱狂的なファンは『もっこり』が表現されている漫画を読んでいるので、劇中で出てくる『ミスターもっこり』に大ウケしていた。大半の方は『もっこりってなんだ?』という感じだと思います」とフランスのアニメでは“もっこり”は言わないため、フランスでは“もっこり”は通じないと明かした。

 そのため今回の劇中での“もっこり”表現は「『ミスターもっこり』のようなコアな方が反応するものや、『中くらい』『初めて』などの組み合わせが盛り込まれています」と工夫したという。フランスにおける“もっこり”事情を聞いたアニメ版でリョウ役を務めた神谷は「フランスで“もっこり”をどう表現しているのか興味があったのですが、スルーされていたことを初めて知ってちょっと残念です」と嘆いていた。

 また、北条氏は補足として「リョウのもっこりを絵的に表現しているのは漫画原作だけで、アニメではしていないんですよ」と明かすと会場は驚きの声が。さらに『シティーハンター』=もっこりのイメージがついて理由として「美女のことを『もっこりちゃん』と神谷さんが言い始めたものですから…」とイジると、神谷は「いや~、多分、台本に書いてあったから言ったんだと思うのですが…。そういうことにしていただけたら、うれしいのですが…」と苦笑いしていた。