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好感度No.1 サンドウィッチマン、人柄の良さが際立つラジオ力

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サンドウィッチマン(左:伊達みきお/右:富澤たけし)。8月には人気ラジオ番組『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』が書籍化

 好感度No.1の呼び声も高いサンドウィッチマン。彼らの魅力が良く表れるのがラジオだ。これはラジオではないものの、8月にはNHKで“ラジオ形式”のテレビ番組『病院ラジオ』を放映。ラジオブースを模したスタジオに入院患者たちを招き、彼らの本音を引き出していった同番組も、笑いと感動に包まれる傑作回となった。このようにサンドウィッチマンを相対したゲストは、不思議と会話する相手が胸襟を開き、本音を語り始める。その理由はどこにあるのか。サンドウィッチマンの2人にラジオへの取り組み方や想いを聞いた。

人気ラジオを書籍化、表紙イラストは森田まさのり(『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』など)

■「伊集院さんには勝てない、僕らは違う道を行く」

 現在、サンドウィッチマンがメインパーソナリティを務めるラジオ番組『サンドウィッチマンの週刊ラジオジャンプ』(TBSラジオ/毎週土曜深夜0時~)は、漫画家や編集者と、とっておきのトークを展開するTBSラジオの人気番組。放送開始直後から『ジャンプ』ファンを中心に人気を集め、本年8月には書籍化もされ、こちらも話題をさらっている。

 この番組は、『ジャンプ』にゆかりのある作家や編集者がゲストで登場。「漫画家あるある」や「ここだけの話」などをテーマに、普段、表に出ない赤裸々な本音から創作上の悩み、担当編集への愚痴に収入の話まで飛び出すなど、毎回、ファンにはたまらない内容となっている。

 なお、書籍版では25人のジャンプ作家のゲスト回を収録。『魁!!男塾』の宮下あきら氏はなんと「翌週の展開は考えない。アドリブで話を進めている」と驚きの発言。さらに、「長く連載しているとキャラクターが増えてしまい、どのキャラが死んでいるか忘れてしまう」とも。その他の作家陣も、毎回、ビックリ発言の連続。さらにそれを受けるサンドウィッチマンの突っ込みも絶妙で、2人のトークの運びが、また次の思いがけない本音や裏話を引き出している。

■ラジオブースという異空間が引き出す“コソコソ話”

 毎回の内容はもちろんだが、本書の魅力はサンドウィッチマンとゲストの会話からにじみ出る、なんとも言えない空気感だ。恐らくそれにはラジオブースの独特の雰囲気も関係している、と伊達みきおは明かす。

「ラジオブースって異空間というか、ここだったら話ができるみたいな、そういう空気はありますよね。密室的な空気もあるし、だけどその声は全国に広がっているっていう。コソコソ話をしているような感じで。それで、素の部分がちょっと出たりするんじゃないでしょうか。だからこそ、僕らも、そうした空気を大事にしながら、話しやすく展開しなくちゃいけないということは意識していますね。ラジオブースって、ちょっと特異で、ホント面白いです」(伊達)

 そのコソコソ話から引き出されたもののなかには先述したように生々しい作家たちのお財布事情まである。

「やっぱり興味があるじゃないですか(笑)。みんなが知っている漫画を書いている先生って、どれくらいお金を持っているのかな?って。実際に聞いてみると、車4~5台持ってますとか、家にテニスコートがあるっていう先生もいて、あー、やっぱりすごいんだなって。本当に夢の世界ですね」(富澤たけし)

■サンドウィッチマンならではの“ラジオスタイル”も確立

 本書の巻頭で志田卓プロデューサーが、「ラジオでジャンプのエピソードを話し、今度はラジオ番組を“ジャンプ風の本”に」とも語っているように、本書には、『ジャンプ』だけではなく、ラジオの魅力も詰まっている。もちろんサンドウィッチマンの2人も「ラジオは特別な場所」と語る。原点は学生時代のリスナー体験と、伊集院光の番組へのレギュラー出演だ。

「僕らはすごくラジオが好きで、学生時代もよく聴いていました。その頃の面白いラジオがどうしても頭にありますね。あとは、やっぱり伊集院さん。『伊集院光 日曜日の秘密基地』という番組に出させていただいていたんですけど、ダメ出しも毎回あり、本当に鍛えられましたね。だから、できるだけ伊集院さんには聴いてほしくないんですよ(笑)」(伊達)

「伊集院さんは喩えとかもすぐに出てきますからね。僕らが同じ方向を目指しても勝負できないんです。だから違う道を行きます(笑)」(富澤)

 2人がこう語るように、番組中は今でも伊集院からの「あそこもっとこうやったら良かったんじゃない?」といったアドバイスが頭に浮かぶという。ただ、サンドウィッチマンならではのスタイルもすでに確立されており、少しゆるく、絶妙な距離感でゲストに寄り添い、引き出されていく本音トークからは、2人の漫画やラジオへの強い愛情も伝わってくる。

■“大人の本音”がリスナーたちをドキドキ・ワクワクさせる

 TBSラジオの“ラジオブース”は少し暗く、その中で語るパーソナリティーたちを調整室から観ていると、確かに2人が語ったように“コソコソ話”をしている姿を覗き見ているような気持にもなる。そんなブースから届けられる話は、いつしか“大人の本音”がこぼれ出し、それがリスナーたちをドキドキ・ワクワクさせる。これこそラジオの普遍的な楽しさとも言える。

 そんななかでも、ラジオ王ともいえる伊集院光と“別の道”へと歩みながら、独自のスタイルを作りつつあるサンドウィッチマンは独特の輝きを放つ。

 彼らはここで紹介した『週刊ラジオジャンプ』のほかにも、2019年のラグビーワールドカップを応援する、10分間の帯番組『サンドウィッチマンのWe Love Rugby』(TBSラジオ/火曜~金曜17時50分~18時00分)もレギュラー放送中。同番組ではラグビー関係者たちの裏話や本音を、爆笑からニヤリとした含み笑いを交えながら引き出している。こうしたラジオ番組を聴けば、彼らの好感度の高さのワケもわかるのではないだろうか。