総竿の釣遊記

釣り歴45年の総竿さんは、千葉市在住。房総の海を熟知したベテラン釣り師の釣行記と釣り場紹介などを随時掲載します。


はまる事、請け合い 寒川港発~タチウオ船 【総竿の釣遊記】

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 東京湾最奥に位置する千葉市寒川港からタチウオ船を出す小峯丸で釣友8人と出漁した。好釣を告げる観音崎沖までは30マイル(約55キロ)、航程2時間程と遠いが、交通渋滞、事故に巻き込まれる心配もなく、ユッタリとクルージングを楽しめるのは高齢者にとってこの上ないプレゼンだ。

 当日の操舵は小峯雄大船長(独身)。大原沖のフグ取材で伺った鈴栄丸船長から「いい男なのにオー、嫁さん探してやんなオー」そんな話をしながら、午前5時半に岸払い、東京湾湾口に舳先(へさき)を向け小峯丸7号船が15ノットで快走する。外房でこの距離を走ると陸地は見えず心細い感はあるが、ここは東京湾。途中、大型本船との交差や羽田空港を離発着するジャンボ機の雄姿を眺めるのも一興だ。観音崎沖へ到着は、7時半頃。例年6月頃から水深40メートルほどの勝山沖・大貫沖・第2海堡周りで釣れ始め、晩秋に入ると神奈川県側の70メートル立で型が出始める。前日の荒天が嘘のようなベタ凪(なぎ)の中、船長のタチウオ必釣レクチャーが始まった。まずは釣果の80%を占めるというエサ付けを念入りに説明。そして誘い、アワセと進み、最後はバラさないための取り込み方で締めくくり大会の火蓋が切って落とされた。

 好釣を告げるポイントには東京湾各地からの遊漁船が集結。水深70メートル前後の海底から20メートル間に上向きで群れるタチウオを小刻みなシャクリと半回転のリーリングで全員が誘い始める。

 漢字では銀色に輝く刀に似ていることから「太刀」と書く。先着する僚船を見るがキラリ輝く取り込みシーンがなく、凪倒れか?一抹の不安が脳裏をよぎった。

 開始から30分後、右舷2番ミヨシで竿を出す越後谷晃さんが「ウオッ、来たよ」。釣趣と食味に魅せられ今回で2回目のタチウオ釣りで一日の長を見せつけたやり取りだったのだが船縁で痛恨のバラシを披露。「チクショー」と誰にあたることも出来ず天を仰ぐ。その直後、小生のシャクリに「コツコツ」前アタリが出た。ハリ掛かりさせるコツはシャクリ動作を続ける事。レクチャーどおりにしていると「グウッ」。ライトタックルの竿先が引き込まれ孤を描いた。すかさず竿先を頭上へ止めのアワセを入れると「グーッ」。タチウオ釣りにはまった最高の瞬間だ。リーリングすると食いあげては引き込む独特の抵抗が続き、まずは3本指サイズを1番乗りでゲット、最高の気分だ。その後、間隔をあけながらの拾い釣りだったが、全員が4~7匹釣り上げ、船中合計は47匹。これから数、型ともに本番を迎え、この釣果が1人分になるともいう。小峯丸ではビギナーでも楽しめるように必釣レクチャーをはじめタックル一式を無料で用意してくれる。話のタネに釣行すれば「はまる事」請け合いだ。

 本番のタチウオ、ルアーシーバス釣況と乗船予約は寒川港・小峯丸、電話043(222)6557。(総竿)