現代食事考

千葉県栄養士会では第2・第4月曜日午前10時から午後4時まで(祝日は除く)、食生活に関する相談を受け付けています。 電話043(256)1117。


<地産地消(米)> 香り豊かな新米をぜひ 和食に欠かせない食品 【現代食事考】

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 ご存じですか?千葉県は、関東一の早場米の産地です。

 早場米とは、梅雨の影響で稲が傷まないよう、できるだけ早く田植えをして、秋の台風による洪水が起こる前に収穫をする米です。全国的な新米の販売は毎年10月ごろですが、千葉県の早場米はお盆のころに収穫が始まるので、9月には新米を食べることができます。

 千葉県は温暖な気候で、水と緑豊かな自然に育まれた良質な米の産地です。主力の銘柄「コシヒカリ」以外に県独自の品種である「ふさおとめ」や「ふさこがね」の生産に取り組み、首都圏を中心とした消費者に新米をいち早く届けています。特に「ふさおとめ」は8月上旬の出荷を目指して作られた早生品種で、「ふさこがね」は気象変動や病害に強い特徴があります。平成27年産米の収穫量は全国9位です。(農林水産省平成27年産水陸稲収穫量統計表より)

 一般的においしい米とは、甘みと香りがあり、ふっくらと軟らかく粘りと適度な硬さがある米です。米の粘りと硬さのバランスは、アミロースとアミロペクチンというでんぷんの比率で決まります。アミロペクチンの多い米は粘りがあり、ほどよい歯ごたえです。アミロースの多い米は硬く、パサパサしています。アミロースの含有量が少なければおいしいというわけではありませんが、おいしさを測る要素の一つです。人気の高いコシヒカリのアミロース含有量は、19%を示します。日本人は、もちもちと粘り気の強い米を好むようです。

 和食が「日本人の伝統的な食文化」として、ユネスコ無形文化財に登録されてから、米は世界中で注目される和食に欠かせない食品です。しかし、最近は糖尿病やメタボリックシンドロームの食事療法の一つとして、糖質を制限する食事も注目されています。ただし、間違った糖質制限をして、単に米だけを避けている方もいます。

 和食は、一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルで、理想的な栄養バランスといわれています。「うま味」を上手に使い動物性油脂の少ない食生活をつくり、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。さまざまな食品から栄養を摂取することが健康にとって大切と考えると、米はどの食品とも相性が良く、献立を考える上での基本になります。

 食べ過ぎには注意が必要ですが、実りの秋、千葉県の香り豊かな新米をぜひ楽しみましょう。

 (公社)千葉県栄養士会会員 布沙織

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