パソコンを習おう

  • LINEで送る

 作家の遠山あき先生は、90歳を超えてからパソコンを習得し、今ではほとんどの原稿をパソコン打ちされているそうだ。

 先日お会いした際にうかがうと、指一本で打つだけですけど…と言っておられたが、それはご謙遜だったようだ。

 IT時代もすでに常識化され、例えばもらう手紙類もほぼパソコン文で、年賀状などはそれが常道となっている。

 「手書きの方がぬくもりがあるのだ」と、開き直ってみても、所詮はトーンが低い。ただの負け惜しみに聞こえてしまう。

 あき先生を見習い、パソコンをかじってみようとも思うのだが。周囲からも、パソコン教室に通い、半年も勉強すれば、人差し指でチョンチョンと、打てるようになりますよ、とコナをかけられたりするが、自信がないだけ億劫が先に立ってしまう。

 我が家に隣り合って土建会社があり、そこの女社長さんは古くからの友人で、身内と言ってもいい。

 18歳時、千葉市の大学に入るべく北海道から出て来て、従兄のやっていた土建会社の地続きに住居を構え、こちらと隣近所の付き合いになり、それから40数年を経ている。

 やがて彼女が社長となった会社の事務所には、実の娘さんが事務員として働くようになり、その優秀なOLさんが、事務をとる合間に、こちらの手書きの原稿を、マジックハンド的にパソコンに打ち込み、待機する関係筋のパソコンに移送してくれる。

 会社にとっても私にとっても、貴重なその娘さんがおめでたで、少なくとも3カ月は産休をとる。祝福するのは当然ながら、さて、私の手書き原稿の運命やいかに?......