2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

患者が捨てられる

 主因は医師不足ということになるのだろうが、患者にとっては「災難時代」といえる。

 病院では門前払いを食い、あるいはたらい回しされる。

 テレビで医療現場の報道を見て、まさか、と思った。重患、例えばがん患者らが、治療半ばで放り出されていた。病院の収容能力が低下したためだという。

 私は「病中の孤児」というエッセーを書いたことがある。千葉市立「海浜病院」までせっせと通い、もう来なくていい、街の医院に行きなさい、と言われた日の感懐だった。途方に暮れた。

 私は「心房細動」のため、ワーファリン薬による「抗凝血薬治療」を受けていて、出血すると血の流れが止まらなくなるという。

 したがって手術ができない。私は気管に要手術のポリープを複数抱えていたが、やはりワーファリン服用がネックになって延期中。後に肺にも手術相当の疾患が見つかったが、これも保留中。

 いまの病人は、医者顔負けの医薬通が多いが、私は珍しいほど無知だ。それでも必要な手術なら方法はあると思う。一定期間ワーファリンを中断するとか、手術のさいの出血処置を万全にするとか、現代医学でなんとかならないはずはないと思う。それを具申しようとも考えたが、やめた。弱気は私の天性だ。

 医師がたりない、なんとかしなくては、と福田康夫首相も言っている。あの方は、多方面の難事に言及して、なんとかしなくては、とポーカーフェースで言っている。その割になんともできないようだが。

 市立「海浜病院」は千葉大学病院の分院的存在らしいが、本院の方も麻酔医などこぞって抜け、医師不足のようで、分院もその影響を受けているのだろう。

 そうであっても、患者は病院のつごうを考える前に自分の病気を心配する。医師不足の現状だから病気が治らなくてもがまんしよう、とは悟り切れない。

 私は、病院の耳鼻咽喉科で気管のポリープを、内科では肺疾患・心房細動・大腸疾患の診療を、女医先生及び三人の男先生に担当してもらっていたが、内科の男先生方の再来予約カードは取り上げられた。

 代わりに紹介された医院は稲毛区小仲台の「山田医院」で、自宅から歩いて五分の距離だった。人間のやや甘い私は、私を捨てた内科の先生方に好意を覚えた。...


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