明日を贈る詞・曲

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 霜崎典子さんに好感をもたない人間はいない。

 「中学生大好き人間」を自称し、生徒からも「大好き先生」と呼ばれる市原市の中学校教師だった。

 ピアノやギターを巧みに弾きこなし、作詩作曲はハートフル、さらにシンガーソングライターだった。

 常識的には音楽の先生だろうが、他の課目を担当しているかもしれない。ただ良い人に出会ったとき、その先の詳細は興味の他(ほか)となる。

 霜崎博之さんは典子さんのご主人で、私との縁も長い。かつて、博之さんが海保中学のPTA会長だった昔日、私は講師として招かれ、それ以来、日を追うごとに親しさを増す。

 霜崎博之さんは市原市の職員で、一時的に五井公民館長に出向し、また市原市庁に戻り課長となる。その間を通して、私の講演をなんども担当してくれた。

 病気につかまる前、ビールが自由に飲めたころ、グラスをあげながら博之さんと相談した。「典子奥様のコンサートを開催しよう」

 一言で決まった。

 さっそく五井駅前の「サンプラザ市原」と連絡を取り、会場を確保し、ゲスト出演者は私が仲介することになった。

 ジャズピアノの大原保人さん、フルートの遠山美緒さん、お二人はプロ中のプロであり、主役の霜崎典子さんは教師が本職ということでセミプロ、そしてアマチュアの私が加わってメンバーも決定、コンサート当日を迎えることになる。

 当日はあふれる客数で、廊下から窓越しに応援してくれるお客様もいた。・・・