2021年5月9日 05:00 | 有料記事
春愁や砂文字を書く指の先 野田 塩野谷慎吾
【評】生気の溢れる春。その中で、人はふと物憂い哀愁を覚えるときがある。物思いにふけりながら渚の砂浜に指文字を書く作者。風が波が消す指文字を書く指先に、作者はその春愁を溶かしてゆくような安らぎを覚えているのだ。作者の持つロマンが描き出す景 ・・・
【残り 1253文字】
春愁や砂文字を書く指の先 野田 塩野谷慎吾
【評】生気の溢れる春。その中で、人はふと物憂い哀愁を覚えるときがある。物思いにふけりながら渚の砂浜に指文字を書く作者。風が波が消す指文字を書く指先に、作者はその春愁を溶かしてゆくような安らぎを覚えているのだ。作者の持つロマンが描き出す景 ・・・
【残り 1253文字】