房総通リズム春の観光特集2024

増成栗人選 【日報俳壇】

春愁や砂文字を書く指の先 野田 塩野谷慎吾
 【評】生気の溢れる春。その中で、人はふと物憂い哀愁を覚えるときがある。物思いにふけりながら渚の砂浜に指文字を書く作者。風が波が消す指文字を書く指先に、作者はその春愁を溶かしてゆくような安らぎを覚えているのだ。作者の持つロマンが描き出す景 ・・・

【残り 1253文字】



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