読者文芸(2017年4月16日)

日報俳壇 山中葛子選

匝瑳市 椎名貴寿
畦焼きや鼻毛の煤をのぞく夜
 【評】枯草を焼き払って害虫の卵や幼虫を絶滅させる畦焼きは、火が風を呼ぶ勢いの不思議さがある。風向きによって煙を吸ってしまったのであろうか。夜になって鼻毛をのぞき込んでいる鏡の可笑しさ。野趣たっぷりに自画像が描かれ ・・・

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