読者文芸(2017年3月12日)

日報俳壇 水見壽男選

野田市 渡辺孝夫
暗がりの若水を汲む撥釣瓶
 【評】元朝に若水を汲む釣瓶(つるべ)の躍動感が伝わってくる。一年の邪気を払う神水を撥釣瓶で汲む。その動作に、重い心が通う。ここには日本人の歴史の中で培われた国生みの歴史があり、二十一世紀の今に、残る。日々の安穏を祈る新年最初の俳景である。

匝瑳市 椎名貴寿
【残り 1525文字】



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