神隠しの若君と八犬伝 南総里見八犬伝(29)

 「八犬伝」の第四輯に、幼児大八(だいはち・犬江親兵衛仁の幼名)が神霊にさらわれる話があります。

 大八は下総国市川の船主・山林房八と、八犬士・犬田小文吾の妹・沼藺(ぬい)の子。房八の母妙真に抱かれ、里見の臣・蜑崎(あまがさき ・・・

【残り 999文字、写真 1 枚】



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