毒婦「船虫」と「鬼来迎」 南総里見八犬伝(24)

 『八犬伝』で聖女「伏姫」に対して、毒婦として描かれるのが「船虫(ふなむし)」です。第六輯で船虫は武蔵国阿佐谷村の猟人・並四郎の妻として登場します。

 猟人を描くのは徳川五代将軍綱吉の発令した『生類憐令』批判を示しています。< ・・・

【残り 997文字、写真 1 枚】



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