2021年10月27日 05:00 | 有料記事
「ミニマル/コンセプチュアル」の展示風景=佐倉市
ドロテ・フィッシャーとコンラート・フィッシャー(1969年) Photo:Gerhard Richter
無機的な素材で制作されたり、概念が最も重視されたり-。ミニマルアートとコンセプチュアルアートは一般人にはとっつきづらい芸術ジャンルだが、今日の現代アートに大きな影響を及ぼした美術史上の重要な潮流。DIC川村記念美術館(佐倉市)で開催中の展覧会「ミニマル/コンセプチュアル」は、それらの展開で大きな役割を担ったドイツの画廊とその周辺の作家たちに焦点を当て、潮流の意義をひもとく企画である。
1960年代に主に米国で発展したミニマルアートは、作品に ・・・
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