日銀国債引き受け、復興に有効 東郷氏、「TPP参加すべき」 千葉政経懇11月例会

 千葉政経懇話会11月例会は11日、千葉市中央区の三井ガーデンホテル千葉で開かれ、武蔵大経済学部教授の東郷賢氏が「超円高と世界経済の行方」をテーマに講演した。東郷氏は、円高是正には円の供給量を増やす必要があると指摘。具体的には「『国債の日銀引き受け』で震災復興の財源を確保する政策が有効で、デフレ対策、景気浮揚にもつながる」と力説した。環太平洋連携協定(TPP)については「アメリカとの連携を重視せざるを得ず、参加すべき」との認識を示した。

 東郷氏は、震災復興の財源として「増税」「国債発行」「国債の日銀引き受け」の三つの施策を提示。「増税」は、消費低下から景気悪化を招きかねず、「国債発行」は供給増によって債券市場での債券の価値を低下させ、民間の資金調達を難しくする恐れもある-とそれぞれ問題点を指摘した。

 これに対し「国債の日銀引き受け」は、日銀が直接買い取るため、債券市場への影響はないと説明。調達した資金を震災復興に充てる策が有効との考えを示した。