スポーツで島に活気 基地、尖閣は不安要素 石垣市長中山義隆氏 政経懇6月例会

千葉政経懇話会6月例会で講演する中山義隆石垣市長=11日午後、千葉市内のホテル

 千葉政経懇話会6月例会は11日、千葉市中央区の三井ガーデンホテル千葉で開かれ、石垣市長の中山義隆氏が「石垣島観光と千葉ロッテキャンプ」と題し講演した。

 「スポーツウエルカム石垣島」-。快適なスポーツ環境とプロ基準の施設の提供、そして、おもてなし。それが石垣市が2012年に立ち上げたスポーツ誘客のブランドだ。

 きっかけは08年にスタートしたプロ野球千葉ロッテマリーンズの春季キャンプ。その後、新空港も開港し、野球、サッカー、ラグビーなどの利用は高校から社会人まで引く手あまた。

 観光客も飛躍的に増えている。島を訪れる人は07年の78万人から昨年は111万人。『21年に100万人』とした「市の観光計画は根本から練り直し」に追われるほど島はいま活気に満ちている。

 一方、「政治」は複雑だ。普天間基地の辺野古移設反対を掲げ当選した現知事に対し、市長の多くは移設に賛成または容認だといい、知事選4候補の得票を比べれば「世論は割れているのが実情」と指摘する。

 むしろ、基地問題がクローズアップされるあまり、観光振興や子育て支援策などをめぐり、「国とのパイプが断絶している」ことを憂慮する。

 そして尖閣問題。石垣市が行政区に抱えるこの諸島では5年前、海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件が発生し注目されたが、「厳しさはさらに増している」と中国の脅威を強調する。

 「市民の生命財産を守るのは国の力」と力説する日本最南端の市長は「安保法制が議論される中、いまわが国がどういう状況に置かれているか。しっかりと現状を見てほしい」と訴えた。