尖閣、過酷な警備実態も 「正義仁愛」の専門家集団 千葉政経懇で北村・海保長官

 千葉政経懇話会3月例会は5日、千葉市中央区の三井ガーデンホテル千葉で開かれ、海上保安庁の北村隆志長官が「海上保安庁の使命・業務について」と題し講演した。

 447万平方キロメートル。管轄する領海および排他的経済水域はわが国領土のおよそ12倍。「海の警察」「海の消防」などと呼ばれるその業務はエリアだけでなく、多岐に及ぶという。

 中国との衝突が続く尖閣問題、映画『海猿』でも広く知られるようになった存在だが、年間予算は1780億円(本年度)。東京消防庁の7割と「非常に少ないが、スペシャリストを育てようとしている」と胸を張る。

 いま最も注目を集める尖閣問題では、常態化した中国公船の徘徊(はいかい)に長期にわたり毅然(きぜん)と対応。一方で、「大局的関係を損なわないよう冷静さが必要」と困難かつ過酷な現場の実態を報告した。