田んぼから国会まで あらゆる声真摯に 千葉県政担当・粕谷健翔 【新人記者駆ける】

千葉県内の議員有志から代表選への出馬要請を受けた野田元首相=8月、千葉市中央区
千葉県内の議員有志から代表選への出馬要請を受けた野田元首相=8月、千葉市中央区

 一通りの研修を終えた5月、新人記者では異例の県政担当になった。県のイベントから県議会での政策議論、国政が動く時期には千葉県選出の国会議員にも取材する。政治家に鋭く切り込む記者の姿に憧れを抱いていたものの、右も左も分からない1年目の記者に到底できないと思っていた。

 日々のニュースの原稿を書くことに追われながらも県の課題や政局の動きを俯瞰(ふかん)することが求められる。ある日は永田町で国会議員に会い、またある日は農家を悩ます外来生物の駆除を取材するため長靴を履いて田んぼに向かう。がむしゃらに奔走する毎日だった。

 お盆で取材が落ち着いていた8月14日、政局が動いた。岸田文雄前首相が自民党総裁選への不出馬を表明し、突如政治の季節に。早期に衆院選が行われるだろうという観測が強まった。同時期に立憲民主党も任期満了に伴う代表選を実施。県内選出の野田佳彦元首相の待望論が出ていた。

 翌週の19日、立民の県連本部内の一室に県内の国 ・・・

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