全力で地域医療を守る
当会は医師と歯科医師が一緒に活動する団体です。県民の皆さまの口腔から全身にわたる健康増進に寄与できるよう、公民館などで健康教室や健康相談、歯周病と糖尿病の医科歯科連携活動を長年推進しています。生活習慣病予防では、医師と歯科医師が連携して治療・管理に携わり、糖尿病や脳血管疾患などを防ぎ、健康寿命を延伸する研究事業も進めてきました。今年は千葉大学や神奈川歯科大学と連携し、いすみ医療センターや旭中央病院での臨床研究を始め、紙の医科歯科連携手帳のアプリ化にも取り組む予定です。
コロナ禍前からワクチン政策の問題に取り組み、細菌性髄膜炎のワクチンの定期接種化を実現させるなど行政への働きかけを続けています。2024年は、HPVワクチンを公費で接種できなかった世代の女性へのキャッチアップ接種、定期的に流行する風疹で定期接種でなかった男性への接種(第5期定期接種)を国の責任で完遂することを求めました。
風疹は妊婦が罹患すると胎児に障害を残す可能性があります。第5期定期接種のクーポンの使用期限が迫っています。周りにいる妊婦や子どもの健康を守るために、該当する男性は必ずクーポンを使用しましょう。HPVキャッチアップ世代の方も3月までに1回目を受けてください。
感染症から命と健康を守るために「ワクチンで防げる病気はワクチン」の大切さを訴える活動を継続していきます。
これまで強く反対してきた紙の健康保険証の新規発行停止が昨年12月2日に実行されました。医療の現場では、マイナ保険証による資格確認によって多大な混乱が起きています。昨年行った当会の調査で、回答した医療機関の7割が「トラブルがあった」としており、いまだに発生しています。紙の健康保険証の新規発行停止により、多くの患者さんから不安の声や相談が寄せられています。
現在所有の健康保険証は有効期限まで使用可能で、有効期限の記載がない保険証は12月1日まで有効です。マイナ保険証を未取得なら保険証に代わって「資格確認書」が送付されますが、マイナ保険証の紐づけをしている人は申請する必要があります。医療を必要とする方々を誰一人取りこぼさない仕組みを守っていくために、全員に等しく自動的に発行される健康保険証の仕組みを残すことが必要です。
医療現場は従来の紙の健康保険証で支障はありません。保険証廃止は直ちに撤回すべきです。今後も全ての県民が保険証1枚で安心して医療が受けられる体制を守るべく、患者さんの声に耳を傾け活動していきます。
長引く物価高騰は医療機関の経営にも打撃を与えています。2024年6月に診療報酬は僅かに引き上げられましたが、改定財源のほとんどを人件費に投入することが明記され、物価高騰には到底対応できない内容でした。その上、オンラインによる資格確認や請求の義務化による設備投資、保守料などの増加で更に経営が圧迫されています。2024年は医療機関の倒産も過去最高となるなど地域医療体制の維持は極めて困難かつ深刻な状況に陥っています。私たちは、地域医療を守るために診療環境の改善に全力を注いでいきます。





