地域の農業を支える JA中央会・連合会 代表理事会長 松元善一氏【千葉のトップが語る2025】

  • 松元善一氏

  • 県内農畜産物PR直売所イベントの様子

  • 高収益作物導入支援の様子

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地域の農業を支える

 昨年、会長に就任し「地域の農業を支える」「人に信頼される」「時代と共に進化できる」の3要素を大切に、何ができるか日々自問しながら業務に当たっています。「人とつながり、土とつながり、千葉の未来へつなぐ」を使命に、農業の振興に努めています。

 不安定な国際情勢 長引く円安の影響を受け、輸入依存度の高い肥料や飼料などの生産コストの高止まりが続いています。一方で、コスト上昇分に見合った価格転嫁ができずに農業経営は圧迫され、生産現場は依然として厳しい状況に置かれています。

 気候変動などのさまざまなリスクの高まりもあり、国内の農畜産業は輸入に依存しない、自立した生産・供給力をつける必要があります。しかし、現状のまま価格転嫁と農業所得の向上が見込めなければ、経営維持や担い手の確保が困難となり、国内の食料生産力の減退は必至。適正な価格形成と所得向上は、生産者だけの努力では不可能です。「作って終わり」ではなく、「生産」と「消費」のセットではじめて実現できるものであり、皆さまの理解と協力が不可欠。皆さまに、農業を取り巻く現状や国産農畜産物を生産・消費する意義へのご理解をいただき、生産者と共に前に進んでいきたいです。

 現在、JAグループでは「国で消費するものはできる限り国で賄っていく」という「国消国産」をキーワードに、持続可能な日本農業の実現に向けた理解醸成に取り組んでいます。今後も一層、国民・県民の皆さまに力強く訴えていきます。

 安房地域に暮らしていると、少子高齢化・過疎化の実態は身につまされる問題となっています。進学や就職を機に若い人は地元を離れ、なかなか戻ってきません。このままでは農業従事者の減少に加え、空き家や耕作放棄地の増加、インフラの維持などさまざまな分野に問題が生じるでしょう。生まれ育った地で長く暮らしてもらうためには、魅力的な雇用機会と安定した収入の確保が必要不可欠です。

 農業は現状のままでは安定した収入を得られる職とは言い難いものの、しっかりとした収入が見込めれば、農業は食と地域を支える、社会的役割も大きい重要で魅力のある仕事になります。所得向上に向けた適正な価格形成について広く一般の方々から理解を得られるよう努めます。また、新規就農希望者と担い手とをつなぐ職業紹介所をはじめ、農業塾の開催や担い手の相談に対応する体制整備など、新規就農・就農後のサポートを通じても、千葉県の豊かな農業を支えていきます。

JA中央会・連合会

◇支部住所 千葉市中央区新千葉3-2ー6
◇☎ 043-245-7300
◇事業概要 地域の農業を守り、消費者の信頼に応え、安全安心な農産物の安定供給により農家組合員の所得増大を支援

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