


地域のよさ生かし事業拡大
1990年、38歳で創業しました。実家は代々の農家で、ゼロからの起業。賃貸アパート経営から不動産業を始めましたが、ちょうど世の中は核家族化が加速し、アパートの入居希望者が急増。需要の高まりとともに事業を拡大し、戸建ての注文建売住宅を手がけるようになりました。メーカーと直接資材の取引で無駄なコストを削減し、毎朝5時起きで現場へ出向いて、率先して社員よりも早く仕事を始めたものです。当時、人気だったのは内装に天然木を多用した家。リビングの高い天井に天然木のはりを配したこだわりの住宅を数多く施工してきました。また、地元の山林などを造成する際に出た地場産の木を生かして建材として使い、和室はすべて無垢(むく)の4寸檜を使用。本当にいいものは価値が下がらないので、当社で建てた家を転売すると、購入時より高く売れることもあるそうです。利益の追求よりも、施工棟数を積み重ねていくことを優先し、工期を死守することでさらに揺らがぬ実績を獲得できたと思います。やがて、宅地造成など大規模な開発や土木工事にも携わるようになり、行政から公共事業の受注も増えていきました。
経営者としてお客さまからはもちろん従業員から信頼される存在でありたいと、今も常に現場主義、コミュニケーションの大切さにこだわっています。また、地域へ恩返しの気持ちから、にぎわいの創出を目指し、所有する土地を提供して地域の整備に協力してきました。絶景の観光スポット「札森さくら街道」も、当社で造成・整備したもの。おかげさまで、いすみ市は「住みたい田舎ランキング(宝島社「田舎暮らしの本」)」でも5年連続で首都圏エリア1位を獲得しています。広い土地に住み、田舎のおいしいものを食べてもらいたい一心で、ここならではの良さを生かして事業につなげてきました。
コロナ禍の2年間は、グループ企業のレストランやホテルが大打撃を受けた一方、リモートワークが一般化し、東京などからいすみ市への移住者が増え、住宅部門は堅調です。近年のトレンドは平屋。古民家人気の復活で、中古住宅を購入してリノベーションというニーズも多いですね。2022年はGOTOトラベルの再開も期待できますし、ホテル事業で新しい夢が広がると思います。今までストップしていたイベントも再開され始めているので、地域がにぎわいを取り戻す原動力に当社がなれればと考えています。
◇住所 いすみ市弥正267―4
◇☎0470(86)5331
◇事業概要 宅地開発、販売、不動産売買、賃貸、仲介、管理、建築、設計、施工、土木工事など


