【千葉魂】千葉ロッテ・藤原と日ハム・柿木1軍初対決 大阪桐蔭高で苦楽ともに

大阪桐蔭高でチームメートだった日本ハムの柿木と1軍で初対決した藤原
大阪桐蔭高でチームメートだった日本ハムの柿木と1軍で初対決した藤原

 2人の対戦に注目が集まった。6月19日、札幌ドームでのファイターズ戦。試合はマリーンズ2点リードのまま九回を迎えていた。ファイターズは4番手の投手として柿木蓮をマウンドに送り出した。一死後、打席に向かったのは藤原恭大外野手だった。2人は大阪桐蔭高で共に戦い、甲子園春夏連覇を達成したチームメートだった。あれから4年。スタンドのファンからも拍手が沸き起こった。

 「やっぱり意識をしましたね」

 試合後、藤原はそのように語った。柿木は昨年までのプロ3年間で1軍登板なし。これが1軍の舞台での初めての対戦となった。

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 「彼が苦しんでいたのは知っていた」と藤原。青春の時間を共に過ごした仲間の想(おも)いを分かっているからこそ、この対戦に集中をして臨んだ。だから、あえて目を合わせなかった。

 注目の対決は1球で終わった。初球147キロの高めストレート。「もちろんストレート狙いでした。力んでしまいましたね」と藤原が悔しがった打球はファウルゾーンで遊撃手のグラブに収まり、終わった。

 藤原もまた今年は開幕から結果を出せずに苦しんだ。開幕1軍を果たすものの、打撃不振に悩み、5月27日に2軍落ち。2軍では「下半身を使って打つこと。初球から思いっきり振りにいくことを意識して取り組んだ」と振り返るように原点に戻り徹底的に振り込んでこの対戦の前日の6月18日に1軍の舞台に戻ってきた。それは苦しんできた者同士の対戦でもあった。

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 元々、そんなに高校時代の仲間たちと連絡を取り合うタイプではない。プロ入り後もそれほど多くは近況を伝える機会を持たなかった。それでもやはり苦楽を共にした高校時代のチームメートたちのプロでの動向はチェックするし刺激になる。柿木が1軍に昇格し対戦のチャンスがあるかもしれないということは頭の中にインプットして気持ちを奮い立たせながら北の大地に降り立った。

 「球威を感じました。ナイスボールでした」。ついに実現した旧友との対決はわずか1球で終わったがシーズンは折り返しに入ったばかり。まだまだこれからたくさん、対戦の機会はあるだろう。その中で幾多の名勝負が繰り広げられることを多くのファンは期待をしている。背番号「1」もまた次の対戦でフルスイングでのリベンジを誓う。楽しみな対戦は続く。



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