【千葉魂】ロッテ藤原、4年目の飛躍へ 天国と地獄味わった一年

プロ4年目へ「一年間、1軍でしっかりと戦い続けるだけ」と意気込む藤原=ZOZOマリン
プロ4年目へ「一年間、1軍でしっかりと戦い続けるだけ」と意気込む藤原=ZOZOマリン

 飛躍の3年目にはならなかった。藤原恭大外野手は悔しさを胸に、来たる4年目に向けての鍛錬の日々を続けている。

 「インコース攻めをされたこともあり、その中でいつの間にかフォームが崩れてしまっていた。結局、それを最後まで修正できなかった」

 浮き沈みの激しかった一年を藤原はそのように振り返った。開幕スタメンの座をつかむも、打率は1割台と低迷し2軍落ちをした。7月に再昇格すると打ちに打ちまくり7、8月度の月間MVPを獲得。背番号「2」の躍動とともにチームも上昇気流に乗った。見ている人の誰もがレギュラーは不動のものになったと思った。

 しかし、プロの世界は甘くはなかった。攻めは厳しくなり、いつしか本来の姿は消えてしまった。月間MVP初受賞から一転、9月以降は69打数6安打、0本塁打、3打点。まさに天国から地獄。「この期間、ものすごく長く感じた。いつ終わるのか。悔しいというかつらいというか…」と藤原。21歳の若者は暗闇の中をさまよった。

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 シーズン終了後、ZOZOマリンスタジアムでの秋季練習ではもう一度、原点に戻って2軍時代に行っていた練習に取り組んだ。下半身で粘って下半身を使う打撃。とにかくバットを振り込んだ。
 「やってはいけないフォームと、やっていいフォームが明確に分かった。自分に合っているフォームの形は分かった」

 シーズン中は思い悩んだ表情を見せることもあった藤原だが秋季練習では笑顔が戻るようになっていた。78試合に出場し打率2割1分7厘、5本塁打、22打点と満足いかない結果に終わった2021年。しかし7、8月度に安打製造機のように打ちまくり月間MVPを獲得した確かな事実は残る。本人も期間限定ではあったものの、獲得した栄誉をしっかりとした手応えに変えて前を向く。

 「自分がやってきたことをイメージ通りにやって、結果は出た。やることをしっかりやれば、これくらいできるというのはある程度、分かった」と藤原。表情には力がみなぎっている。

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 「来年に関して具体的な目標はイメージしていない。とにかく一年間、1軍でしっかりと戦い続けるだけ。そして優勝の力になりたい」

 チームは首位と2・5ゲーム差。優勝マジック3までたどり着きながら惜しくもリーグ優勝を逃した。熾烈(しれつ)を極めたバファローズとの優勝争いを繰り広げた一年だった。大事な夏場に引っ張る活躍を見せたが終盤で光彩を放つことはできなかった。悔しさと反省が若者を駆り立てる。もう藤原の22年は始まっている。4年目の飛躍へ。確かな手応えとともに走り続ける。



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