【千葉魂特別版 キャンプ日記】ベンチに求める気迫

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広島との練習試合に敗戦後、ベンチの選手に厳しい表情で言葉を掛ける井口監督(右)=21日、沖縄

 0-7で広島東洋カープに完敗となった。打線は散発6安打。投げては先発の二木康太投手が初回に5失点でいきなり勝負は決した。井口資仁監督は試合の内容よりも選手たちに伝えないといけないことがあると感じた。だから、試合後にベンチに選手を集めると静かに話し出した。

 「受け身に入っているというか守りに入っているというか、何か気迫が感じられなかった。確かに初回に5失点は大きい。でも、なら6点奪ってやるという気概を持ってやってほしい。ベンチが静かすぎる。これでは去年までと変わらない。自分たちから何かを変えていかないといけない。変えるのは自分たち」

 活気のある春季キャンプを行えた。手応えの中、乗り込んだセ・リーグのチャンピオンチームとの一戦。しかし、甘くはなかった。先発の岡田明丈投手を筆頭に速球で押してくる投球の前になかなか攻略の糸口が見いだせない。昨年のマリーンズも速球派投手を打ち崩せなかった反省があっただけに、悔しさの残る試合となった。ただ、せめてベンチは声を枯らして最後までファイティングポーズを取り続けてほしかった。

 試合前にはうれしいことがあった。マリーンズのシートノック。声を張り上げ、明るいムードで行われたその練習に終了後、カープファンで埋まるスタンドから自然と拍手が起こった。「シートノックで拍手をもらえるなんて今まであったか?」。鳥越裕介ヘッドコーチも思わず口にするほど、それは見たことがない光景であり、新生マリーンズの象徴的なシーンだった。それだけにどんな苦境にも活気は見せつけてほしかった。きょう22日は北谷でドラゴンズ戦。この日の反省を次の日に生かす。気迫を前面に、勝利をたぐり寄せる。

(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)