打線振るわず終戦 CS1st 千葉ロッテ

◇ソフトバンク-千葉ロッテ第2戦(ソフトバンク2勝、13時1分、ヤフオクドーム、38500人) 
123456789
千葉ロッテ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 15
ソフトバンク 0 0 0 1 1 0 0 2 X 48
▽勝 バンデンハーク1試合1勝 ▽S サファテ2試合2S ▽敗 石川1試合1敗 ▽本塁打 清田2号(1)(バンデンハーク)

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は9日、セ、パ両リーグともに第2戦が行われ、パはレギュラーシーズン2位のソフトバンクが3位千葉ロッテに4-1で勝って2連勝とし、3年連続でのファイナルステージ進出を決めた。

 セは2位巨人が3位DeNAに2-1で競り勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。10日の第3戦で巨人は勝つか引き分け、DeNAは勝てばファイナルステージに進む。

 ソフトバンクは1-1の五回に本多の右前打で勝ち越し、八回に今宮の2点適時打で突き放した。ロッテは清田が2試合連続で一回先頭打者本塁打を放ったが、追加点を奪えなかった。

 巨人は八回、坂本の二塁打を足場に2死一、三塁として長野の中前打で勝ち越した。DeNAは今永が7回1失点と好投したが打線が援護できなかった。

 ファイナルステージはセ、パともに12日から始まる。リーグ優勝の広島と日本ハムが1勝のアドバンテージを持ち、6試合制で日本シリーズ進出を争う。

◆チームの課題、最後に露呈

 チームの抱える課題を露呈し、千葉ロッテは2016年の戦いが終わった。「選手は全員必死こいてやってくれた。そのまま(レギュラー)シーズンの力の無さが出た」。伊東監督は実に淡々とした口調で、悔しさを押し殺した。

 シーズンで2戦2勝を献上し、防御率1・20に封じられていたバンデンハークとの対戦。一回に清田が2試合連続となる先頭打者アーチをかけた。幸先いい展開に三塁ベンチは沸き返ったが、その流れに乗ることができない。

 加藤が右翼線二塁打で続いて、角中は四球を選んだ。一気に畳み掛けられる局面で4番デスパイネが併殺打に倒れると、福浦は空振り三振。その後は単打3本にとどまり、二塁を踏めたのは六回2死からの連続四死球からだけだ。

 3-4で競り負けた初戦はチーム全体で14三振を喫した。この日も10三振。150キロ前後の速球派投手に歯が立たない光景が繰り広げられた。

 2試合で挙げた得点は、全てソロ本塁打。一発攻勢は持ち味ではない。「サインをほとんど出せなかった。野球をやらせてもらえなかった」と伊東監督。「完全にバッターの力負け」と、投手陣を援護できなかった。シーズンでチーム打率2割5分6厘はリーグ5位と低調だった、現状が凝縮されている。

 チームは過去5度出場したプレーオフ、CSの全てで最初のステージを突破していたが、今回初めてはね返された。球団31年ぶりに2年連続Aクラスとなったものの、2位ソフトバンクとは12・5ゲーム付けられた3位だった。差は簡単には埋められなかった。

◆力の差が出た 千葉ロッテ・伊東監督

 シーズンの力の差が出たシリーズだった。それぞれが何かを感じて、来年に向けて精進してくれれば。欲を言えば、一つくらい勝ちたかった。

◆清田が2戦連続 先頭打者本塁打

 千葉ロッテの清田が2試合連続で、初回先頭打者本塁打を放った。「昨日、初球を振ろうと思って振れなかったので、ストレート1本に絞って絶対に振ろうと思っていた」と積極的に打ちにいった。「詰まったけど、うまく振り抜けた」。初球の真ん中150キロを左翼テラス席に放り込んだ。

 パ・リーグが前後期制で行われていた1973年から82年までのプレーオフなどを含めてもポストシーズンに2度記録するのは初めてのことだった。レギュラーシーズンでは振るわなかったが、「開幕の気持ちでワクワクしながら戦いたい」と臨んでいた舞台で確かな存在感を示した。


戦評

 ソフトバンクが逆転勝ちした。0-1の四回に明石の適時打で追い付き、五回1死三塁から本多の適時打で勝ち越し。八回に今宮の2点適時打で差を広げた。バンデンハークは6回1失点と好投。七回からは継投で反撃を許さなかった。ロッテは一回に清田の先頭打者本塁打で先行したが、その後は追加点が奪えず、先発の石川も踏ん張り切れなかった。


  • LINEで送る