互いに譲らず引き分け 千葉ロッテ

◇千葉ロッテ-西武20回戦(18時30分、QVCマリンフィールド、16035人) 
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西武 0 0 1 0 0 0 0 0 0 17
千葉ロッテ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 16
(延長十二回引き分け) (西)菊池、増田、牧田-森、炭谷 (ロ)石川、益田、内、松永、高野-金沢、江村

◆清田スクイズで得点

 相手の隙、意表を突く攻撃だった。1点を追う四回。千葉ロッテは清田のセーフティースクイズで追い付いた。

 1死から鈴木が選ぶと、細谷が低めの148キロに食らい付いて右前打でランエンドヒットを成功させる。一、三塁で打席に立った清田は2ボールから邪飛を打ち上げたが、一塁手の山川がまさかの失策。幸運な形で打ち直しとなった、初球だった。

 西武・菊池が投じた146キロは外角のボール球。それでも、バントの構えをした清田は一塁線に絶妙に転がす。ミスでざわついた場内が、また沸き返った。

 シーズンも最終盤。1点、1勝の重みが増す。8月11日以来の連勝を飾った前日に伊東監督は「目先の1勝にこだわっている」と話したが、勝利への執念が感じられた。

◆「野球の素晴らしさを世界へ」 森田知事

 2日からの西武3連戦は、「埼玉VS千葉シリーズ」の千葉ラウンドとして開催。初戦のこの日は森田健作千葉県知事が来場し、2020年東京五輪で野球が復活したことに触れ「野球の素晴らしさ、楽しさを千葉県から世界へ発信しよう」と呼び掛けた。

 同シリーズは2013年に始まり、選手らは地域名の入ったユニホームで戦う。互いのホームで年1カードずつ実施し、6月に行われた埼玉ラウンドは1勝1敗だった。


戦評

 千葉ロッテの先発石川は三回に3安打を集められてメヒアの適時打で先制を許した。その後はシンカーを効果的に織り交ぜて安打を許さず、8回を被安打4の1失点。打線は四回に清田のスクイズで1-1とした。延長戦では西武が十一、十二回の好機を生かせず、ロッテも十二回1死一、二塁から後続が倒れた。

ダッグアウト

 石川(8回を4安打1失点)「調子自体があまり良くなかったが、悪いなりのピッチングはできた。粘ることもできて何とか試合をつくれた」


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