2016年4月30日 09:33 | 無料公開
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | |
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日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 12 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | X | 4 | 8 |

◆強風にも負けず「打者集中」
一回に1点を先制され、五回には2点目を許しても、千葉ロッテの涌井は粘り続けた。五回裏に打線に逆転してもらうと、もう余計な点を与えることはなかった。7回2失点で自身初の開幕5連勝をマークした。
強風で有名なQVCマリンフィールド。風速10メートルを上回る場面もあったが「変に意識し過ぎると駄目。風が吹いていても打者に集中した」と低めに集めた。投げ合ったメンドーサの6四球とは対照的に、今季最多の132球を費やしたとはいえ無四球の安定ぶりが光った。
3−2の七回2死三塁では中島に全て140キロ台の球を投じた。粘りが身上の中島は外角の変化球を巧打することが多いと考え「内角に投げておけば(野手の)頭を越されることはない」と冷静だった。11球目の148キロで見逃し三振を奪うと派手にグラブをたたき、試合後には「ガッツポーズしちゃいましたね」と普段はクールな男がはにかんだ。開幕から活躍する背番号16に「こういう状況でも抑えるのがエース」と伊東監督は賛辞を惜しまなかった。涌井は「このまま負けなければいいかなと、ちょっとだけ願っている」とささやかに無敗を祈った。
戦評
千葉ロッテは涌井が開幕5連勝を飾った。7回を投げて無四球と安定した投球で2点に抑えた。打線は0−2の五回に清田の2ランとナバーロの犠飛で逆転。七回にナバーロの二塁打で1点を加えて3連勝。日本ハムのメンドーサは3敗目。
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